県内工業高校の設立年代を見ると、大きく2つの時期に集中していることが分かります。
ひとつは明治期。これは日本の産業革命を支える技術者の育成が目標だったと考えられます。
もうひとつは昭和30年代。こちらは日本の高度成長期の「ものつくり」を支える技術者の育成が目標だったと考えられます。
が、三郷工業技術高校はそのどちらにも属さない昭和60年(1985年)創立です。
単に工業高校ではなく、そこに「テクノロジー」(技術)が加わったところが、この学校の新しさであり、この学校への期待でもあります。
地元からは「三工技(さんこうぎ)」と呼ばれ親しまれています。
学科構成は次のとおりです。
「機械科」
「電子機械科」
「電気科」
「情報電子科」
「情報技術科」
このうち機械科と電気科は工業と名の付くすべての学校に設置されています。また、情報技術科と電子機械科も同校のほか各4校にあります。
情報電子科は他校にはない同校独自の学科で、グラフィックデザインやCG(コンピュータグラフィックス)、画像処理、プログラミングなどを学びます。デザイン的要素が入っているためか女子にも人気で、他学科に比べ女子比率が圧倒的に高くなっています。
電子機械科は主に新しい工業系高校に設置されておりロボット制作なども行います。工業高校の基本である機械・電気・情報技術を幅広く学べる学科として人気があります。
工業高校では進路の中心は就職となりますが、最近はどこの学校でも大学進学者が徐々に増えてきています。
そこで同校では2年次から大学コースを設置するなどして大学進学指導にも力を入れており、埼玉大学工学部に一般受験合格者を出すなどの成果を上げています。専門高校の新しい姿として注目したいところです。
◆直近の学校説明会情報
学校公開/6月15日(土)
第1回5学科説明会/7月27日(土)
部活動体験・見学会/8月6日(火)・7日(水)
(よみうり進学メディア編集部)
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