今夏、北部九州高校総体(インターハイ)に出場した狭山ヶ丘高校女子バレーボール部を訪ねました。
今回県予選で初優勝し全国出場を決めた同校ですが、県バレー界では大きな話題となりました。というのは、長い間県トップの座は細田学園・春日部共栄・市立川越(旧川越商業)の三強が独占しており、これ以外の高校の優勝は今から42年前、昭和56年の久喜高校まで遡らなければならないからです。
顧問の引地美果先生(保体)は同校に赴任して15年目となります。最初5年間はコーチとして前監督を支え、10年前に監督に就任しました。
この間、常に県ベスト4からベスト8を維持しており、関東大会にも今年で9年連続出場しています。
今シーズンは新人大会準決勝で春日部共栄を破ったものの決勝で細田学園に敗れ準優勝。続く関東大会予選では準決勝で春日部共栄にリベンジを果たされ第3位(関東大会は出場)でした。
しかし迎えたインターハイ県予選では準決勝で細田学園、決勝で春日部共栄を破り、ついに念願の初優勝を果たし、県高校女子バレー界の歴史に新たな1ページを開きました。
同校は今年も東大に2人の合格者を出している進学校です。そのため学習時間もしっかり確保しなければならず、通常の練習は6時40分まで(7時下校)と決めています。
現在、部員は23人ですが寮などはなく全員が自宅からの通いです。
また、160㎝台の選手が主体で今どきの高校女子バレー界では低身長チームに属します。
決して条件的に恵まれているとは言えませんが、部員一人ひとりが高い意識を持ち、練習を工夫すれば頂点に立つのも夢ではないことを証明してくれました。
インターハイでは決勝トーナメントに進出したものの1回戦で優勝校・金蘭会高校(大阪)に敗れました。しかし、選手たちはさらに守備を強化し、得意のコンビバレーに磨きをかければ強豪チームとも互角に渡り合えるという感触を得たようです。
3年生は現役を続行し全国選手権(春高バレー)初出場を目指します。
(よみうり進学メディア編集部)
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