小さな駅舎のJR北鎌倉駅から徒歩13分。その道のりは豊かな自然の中に大小の寺院が点在する散歩道のようでもある。鎌倉学園高校は名刹建長寺に隣接し、長い間、男子校として多くの人材を輩出してきた。
今回は「文武両道」をモットーとする同校の硬式テニス部の1年生、R・Kさん(小田原市城山中学校出身)に話を聞いた。
入学動機を訊ねると「はい、ふたつあります」と明言。ひとつは勉強が好きで教育環境が整い、大学合格の実績の高い同校で勉強がしたかったこと。そして、幼稚園の頃から長くテニスをやってきたKさんは、同校硬式テニス部の目標である県大会ベスト4、関東大会ベスト8を一緒に目指したかったという。
硬式テニス部は部員数38人、月曜日と土曜日以外の毎日、放課後6時まで活動する。日曜日も練習や練習試合に精を出す。
「テニス部は団体戦で仲間と切磋琢磨しながら勝ち進むことが醍醐味です」とKさんは話す。「最近行われた今年のインターハイ神奈川予選は3年生にとって最後の試合で、全力でプレイする姿が印象に残りました」と振り返る。
そのインターハイ予選ではベスト4に残ることができた。同部のユニークなポイントのひとつが、試合の応援の仕方だ。得点が入ればチーム全員で讃え合う姿に、他校は圧倒されるという。
鎌倉学園は多くの生徒が部活動に励みながら、大学進学を目指す。集中して取り組んだ授業が終われば「さあ部活だ!」とモードを切り替える。
勉強との両立はどうしているのだろうか。「僕の場合は週3日テニススクールにも通っているので、時間がありません。行き帰りの通学時間1時間半を最大限に活用して、部活のない月曜日と土曜日はしっかり勉強します」と答える。
さらに「授業がとても楽しい」と続ける。授業によっては教室のモニターに動画を流すなど、ITを最大限に活用。教育環境の素晴らしさは勉強に向かうモチベーションアップにもなるようだ。
同時に先生方のサポートが行き届き、どんな些細なことにでも相談に乗ってくれ、話しやすい雰囲気があるという。
最後に「男子校はいいですよ。固いイメージがあるかもしれませんが、慣れれば素をさらけ出して、やりたいことが思いきりできますから」と笑った。
(よみうり進学メディア編集部)
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