創立1887年の歴史ある千葉学芸高校。
2年進級時に個々の特性を最大限に伸ばすことを目指し、進学、公務員、情報、福祉、芸能の5コースから、生徒一人ひとりの進路に合わせた選択を行う。
また部活動も非常に盛んで、全国レベルで活躍する部も多く、空手部は世界レベルで成果を挙げている。7月にはブルガリアで開催されたユース・ワールドカップ「World Cup Varna 2024」で、男女それぞれ優勝、男子が3位に輝くという素晴らしい成績を収めている。
顧問の大場ももか先生は、7年前に休眠状態だった空手部を新生空手部(同好会)として再興。短期間で世界レベルで活躍する部活に成長させた。
稽古は校内の武道館と、週4回、大場先生のお父様が主宰する近隣の空手道場で行われている。大場先生は「年に一度は大会に出場し、ひとつでも多くの勝利を目指す。同時に、強い気持ち、集中力、体力、諦めない心を育て、楽しさを忘れない部活にしたい」と指導方針を語ってくれた。
取材当日は道場での稽古日で、上級生の掛け声に合わせて、気合の入ったミット打ちの練習が繰り返される中、3年生の3人に話を聞いた。
部長のOさん(東金市立東金中学校出身)は「技術的な指導は大場先生から受けますが、上級生の稽古を見て多くを学びました。自分たちの取り組む姿勢を後輩が見て、ついてきてくれるように取り組んでいます」と話す。
副部長のAさん(八千代市立勝田台中学校出身)は「稽古は厳しいので、力を振り絞るために声出しが大切です。常に見本となる声出しを心掛けています」と話す。
また、AさんとOさんの2人から「武道は礼節を非常に重んじるので、入部した1年生にはまず、礼節を教えることから始めます」と部の方針を教えてもらった。
高校から空手を始めたSさん(千葉市立山王中学校出身)は「とにかく楽しそうで、自分もやってみたくなりました。稽古はきつく、厳しい時もありますが、これまでの先輩たちが優しく接してくれるので、今年になって初めて1勝できました。その勝利をみんなで喜んでくれるのが、この部ならではです」と話してくれた。
大会での勝利や検定(級・段)の取得など、皆が目標に向かって邁進(まいしん)し、互いを励まし合い、温かく応援し合う、一体感のある部活だった。
(よみうり進学メディア編集部)
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