桐光学園高校の今春の大学合格者は、東大5人、京大4人、東北大7人、東工大5人、一橋大5人など、国公立大学に105人が合格、また早慶上理に265人が合格。
これらの実績について、この4月に新校長として就任した岡村薫先生に話を聞いた。
「難関大に多くの合格者数を出すことが本校の進路指導の目標ではありません。この結果は、一人ひとりの人生の目標を果たすため、それぞれが最適な場所に進学したものに過ぎません」。
進路指導の方針については「どこに行きたいかという意志を尊重し、それを実現するためにあらゆるサポートを行うことこそ大切だと考えています」と岡村校長は話す。
生徒たちの目標は多岐に渡る。例えば芸術系の難関、東京芸術大学に入学した生徒や、プロスポーツ選手になった生徒もいる。
今後については「あくまでも進路目標は生徒の第一志望に全員を合格させること。その中で東大への合格者が増えるということも想定できると思います」。
桐光学園は『次世代のリーダー』育成を目指しており、大学進学実績はそのひとつの結果に過ぎない。岡村校長はそれを超えた『世界と渡り合っていける力』を身に付けることが大切だとしている。
「大学入試は既に過去問などがあり、解答や解法が明らかです。それに向けて自分がどう対策するかなので、比較的解決しやすい問題と言えます。一方、社会では何が問題なのかすら分からない課題が無数にあります。大学入試はその点で非常に明確です」。また「学びにはフライングも無いので、いつから始めても良いのです」とも付け加えた。
まだ目標が決まっていない生徒も桐光学園に来てほしいと岡村校長は話す。
「中学生や高校生だと将来の進路が定まっていなくともあたり前です。当校では多様な分野で頑張っている生徒たちがいます。そういう生徒たちと接すること、さらにいろいろなことに積極的に取り組むことで、将来の目標が見えてくることも多い。『行事や部活などでともかく動いてみよう』と勧めています」。未知の分野に触れることで、新たな興味や発見が生まれることもあるという。
最後に中学生に向けて「当校には多種多様な背景を持った生徒がおり、それぞれの目標を持って日々取り組んでいます。異なる価値観を持ち、切磋琢磨することが互いの成長を促し、自信に繋がり、信念を磨くことになります。さまざまな活動を通じて、自分の未来をデザインしてほしい。今頑張っていることは必ず意味があります。無駄なことはひとつもありません」とメッセージをくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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