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埼玉 高校レポ
2024.10.8

春日部共栄高校(埼玉県春日部市) 「注目の『東大選抜コース』貫く文武両道」-進学指導

春日部共栄高校は創立以来文武両道を掲げ数々の実績を残してきました。
甲子園を沸かせた野球部、オリンピアンやメダリストを輩出した水泳部、全国金賞に何度も輝いた吹奏楽部など数え上げたら切りがありません。そしてもちろん大学進学でもすばらしい成果を上げています。それぞれの生徒が、どちらか一方ではなく両方で結果を残そうというのが同校の方針です。

 

国公立合格は安定するも挑戦が課題

令和6年3月の大学入試では国公立に86人(うち現役78人)が合格しました。ここ数年、安定して90人前後の合格者が出ています。
近年、生徒・保護者の安全志向が目立ち、旧帝大をはじめとする難関へのチャレンジが減少気味なので生徒の奮起を促しているといいます。
伝統的に医歯薬系に強く、今年も110人が合格しました。メディカル論文講習など指導ノウハウが確立されていることが大きいようです。

 

改革のゴールは自主自律

同校はここ数年、さまざまな改革を断行してきました。
二学期制への移行、中間考査の廃止、週完全5日制への移行、45分7限制への移行などです。
二学期制で中間考査がないため定期考査は年2回しかありません。土曜日も授業がありません。これには当初、心配の声もありました。テストや授業を減らして大丈夫かというものです。

しかし、学校側には大きな狙いがあり、そのためにさまざまな仕掛けを施しました。
定期考査は減りましたが、その分小テストや単元テストなどが増えました。土曜日には講座や講習を設け、進路に向けての選択の幅を広げました。以前からある春日部駅前の自習室をはじめ、自学自習のための環境をさらに充実させました。さまざまな改革のゴールは校訓にもある「自主自律」であり、その成果は着々と現れつつあります。

 

東大選抜コース新設

令和7年度から新たに東大選抜コース(30人募集)が開設されます。従来の選抜コースのさらに上をいく最上位コースの位置づけです。同校には練成会という上位者だけの学習グループがすでにあり、これが母体となっています。英語・数学の履修範囲は2年までに終了させるなど、東大はじめとする難関国公立受験に特化したコースとして注目されています。

春日部共栄高校ホームページはこちら

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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