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埼玉 高校レポ
2024.10.11

西武学園文理高校(埼玉県狭山市) 「日本の教育を変える 国際人マルケス校長の夢」-進学指導

西武学園文理高校(以下、西武文理)は、いま県内でもっとも熱い学校と言えるかもしれません。その熱さの源は、昨年4月に就任したブラジル出身のマルケス ペドロ校長です。今春の入学者は大幅に増加しましたが、マルケス校長が打ち出したさまざまな新しい施策と、それを支える先生方の熱意が多くの受験生に受け入れられたからでしょう。
今回の特集は進路指導がテーマですが、その前提として「西武文理はそもそも生徒にどのような能力を身につけさせようとしているのか」という基本方針があります。そのあたりをマルケス校長に聞きました。

 

新クラス設置の背景にあるもの

同校は令和7年度から2学科7クラス編成となります。理数科と普通科の2学科体制はこれまでどおりですが、普通科に「アートクラス」が新設されます。

マルケス校長は「すべての生徒が能力と価値を持っている」と言います。いわゆる受験学力もひとつの能力として否定しませんが、スポーツやアート(芸術)における才能も価値であり、そこに優劣はないというのです。

日本では受験学力重視のペーパー入試が優勢ですが、総合型選抜入試も徐々に増えてきました。しかし世界ではすでに「知識ベースから経験ベースへの移行は完成している」と国際人・マルケス校長は力説します。

次の世界がやって来るまで

ただ一方で、マルケス校長は日本の現実は冷静に見ています。
AI社会になれば人間がやるからこそ面白いアートやスポーツが価値を持つことは確かですが、いわゆる受験学力がまだまだ高い評価を得ているのが現状です。
そこで、難関大学を目指す「アカデミックチャレンジクラス」などは維持します。今は時代の変わり目なので、完全に次の世界がやって来るまでは、伝統的な方法と未来的な方法の両立を図ろうということです。

マルケス先生が今春からスタートさせた「ガチ・プロジェクト」
生徒をサポートするのは一流のプロフェッショナルです

 

医学科合格者も多数

最後に今春の大学進学結果にも触れておきましょう。
国公立は東大はじめ53人(うち現役41人)、早慶上理は41人(うち現役27人)となっています。理数科先端サイエンスクラスがあるためか医学部医学科の合格が多いのも特徴です。
紙数の関係で同校が掲げる未来志向の教育が十分に伝えられませんでした。続きは学校説明会で。

 

西武学園文理高等学校ホームページはこちら

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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