よみうり進学メディア

埼玉 高校レポ
2024.10.17

県立不動岡高校(埼玉県加須市) 「創立139年目 県内最古の高校は設備も最高」-進学指導

1886年(明治19年)創立の不動岡高校は県内でもっとも歴史の古い学校で、今年創立139年を迎えました。卒業生は3万人を超え、国内外でリーダーとして活躍しています。
過去には文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)やSGH(スーパーグルーバルハイスクール)の指定を受けており、その取り組みは全国的にも高く評価されています。

 

学年の三分の一が現役で国公立合格

令和6年3月の大学入試では国公立に120人(うち現役111人)が合格しました。学年のおよそ三分の一が現役で国公立に合格進学している計算となります。国公立100人超えは6年連続であり「国公立に強い不動岡」は完全に定着した感があります。難関大合格者をさらに増やすことが課題ですが、さまざまな施策を展開中なので今後が大いに期待できます。

 

要らない教科などない

カリキュラムは2年までは文理分けのない共通履修です(一部選択科目あり)。3年になると選択が増え、志望大学に合わせた科目を取れますが、それでも文系と理系というコース分けはしません。
同校には「学校生活に要らないものはない」という考え方があります。文系だから数学は要らない、理系だから社会は要らないとは考えません。もちろん部活は要らない、行事は要らないともなりません。全てに全力。
なぜそうなのか。百年を優に超える歴史が「明日の世界を創造する品格あるリーダー」を育てる唯一の道だと教えているからです。

 

教員力の証「大学入試問題分析」

今回の取材でもっとも衝撃的だったのは「大学入試問題分析」と題された分厚い冊子です。主要な国公私立難関大学の入試傾向や問題分析・対策などが学部ごとに詳細に書かれた進学指導用資料です。これほどの資料は予備校でもなかなか手に入らないでしょう。常に研究を怠らない先生方の姿勢と、そこに学び、それに応える生徒たちの努力が進学実績として結実しているということでしょう。
同校は土曜公開授業も実施しているので「教員力」という視点で見てみると面白いでしょう。
また、4階まで吹き抜けの斬新な校舎、1学年ゆったり入るホール、三面あるグランドなど公立離れした施設設備も見どころです。

 

県立不動高校ホームページはこちら

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

☆よみうり進学メディアではX(旧Twitter)で記事掲載をお知らせしています☆
Twitter.com@yag_ysmedia
X(旧Twitter)のフォローをすると、随時記事情報が受け取れます。受験情報をお見逃しなく!
■よみうり進学メディアX(旧Twitter)はこちらをクリック

関連記事