『一隅を照らす人間教育』を掲げる駒込高校は特S・S、国際教養、理系先進の3コース制。
シンガポールとマレーシアへ向かう修学旅行の直前、国際教養コースの2年生に話を聞いた。
Oさん(豊島区立巣鴨北中学校出身)とTさん(多摩市立諏訪中学校出身)は『日本文化概論』授業の一環として、文化的背景から日本と外国との比較に取り組んできた。
修学旅行においても事前学習として、渡航先2ヶ国の歴史、宗教、文化、言語など、3つの項目を選択。
まず自ら調べ、日本との違いと理由を調査、内容を精査し資料をまとめ、プレゼンも行っている。
「シンガポールの『言語』比較では、日本は日本語ひとつ。シンガポールは複数民族の国家なので共通語として英語が必要になる、などの考察です。選択した3項目を関連付けしていくのが難しかったです」とOさん。
「私はマレーシアの『歴史』から、占領時下の食文化を比較しました。日本は小麦文化の流入、マレーシアは複数国による占領を経て、食のバリエーションが広がっていった、などです。仮説をたてて調査を開始しますが、思い通りの結果が出ず何度も迂回、ゴールをどう探すかの学びになりました」とTさん。
国際教養コースでは世界での活躍を目指し、論理的思考力・多元的な視点・問題探究力を育てている。『異文化理解』など数多くの授業で教養を育成、発表やディベートを取り入れプレゼン能力も高めていく。
この取材でも2人の話は論理の一貫性や聞く側の分かりやすさを意識したプレゼンになっており、日ごろからの学びが活きていると分かる。
1年次、ニュージーランドに3か月留学したTさんは「自分の中の常識は広い世界を見ると全然あたりまえのことではなく、毎日が発見に満ちていました。今回の修学旅行も楽しみです」と笑顔を見せた。
最後にOさんから受験生へ「国際教養コースは3年間同じクラスです。個性豊かなメンバーが揃い、新しい視点やインスピレーションが生まれます。それぞれがやりたいことにチャレンジしやすい環境です。最初は難しい学びに戸惑っても、仲間や先生が寄り添ってくれて、どんどんできるようになります。毎日に達成感がありますよ」とメッセージをくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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