よみうり進学メディア

埼玉 高校レポ
2024.11.27

県立所沢北高校(埼玉県所沢市)「SSHと結びついた『 総合的な探究の時間』」

県立所沢北高校で「総合的な探究の時間」(以下「総探の時間」)の授業を見学しました。
この科目は全国の高校生が必ず学ぶ科目(必修科目)です。
中学校の「総合的な学習の時間」と似ていますが、高校の「総探の時間」は課題そのものを自ら発見することに重きが置かれています。
1年間かけて課題について研究しますが、この日は中間発表会が行われていました。

 

東大生産技術研究所との連携

「総探の時間」への取り組み方は学校ごとに異なります。やり方について細かな決まりがないので各学校は個性を生かした自由な取り組みができます。所沢北高校の場合は、今年度からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されたこともあり、それと深く結びついた探究活動が展開されています。

SSH指定校になると予算的な補助が受けられ、今までできなかったさまざまな取り組みが可能になります。また、外部の研究機関からの協力も受けやすくなります。同校では東京大学生産技術研究所との連携を進めています。これにより科学技術分野の最高峰、最先端に触れることが可能になりました。
もちろん行政(市役所など)や大学や企業との連携も進めています。外部との連携という点において、非常に恵まれた立場にあるのが同校の強みと言えそうです。

 

積極的な参加姿勢

冒頭でも触れましたが、この日は2年生の中間発表会の様子を見せてもらいました。
各グループはスライドを用いるなどして4分ほどの発表を行いました。グループ数が多いのでこの週と次週と2回に分けて行われます。
発表が終わると1分程度の質疑応答となりますが、どのグループの発表に対しても必ず質問の手が上がります。このあたりの積極性はさすが高校生、さすが所北生です。
そして発表が終わるごとに聞き手に回っていた生徒全員が発表に対するコメントを書き、グループに渡します。このコメントが最終発表に向けて課題を発見する手がかりとなります。

 

課題発見の難しさ

この学校の生徒にとって調べたり分析したり整理したりするのはそれほど難しくはないようです。ただ、単に個人の興味関心だけでなく社会的、学問的な視点も含んだ課題を設定しなければならず、その点では苦労が多いようでした。

 

県立所沢北高校ホームページはこちら

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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