つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅と、東武線江戸川台駅の2路線利用可能、駅からスクールバスで約10分。研究・教育施設が集まった学園都市にある流通経済大学付属柏高校。
生徒会長を務める3年生、Sさん(野田市立第二中学校出身)に話を聞いた。
「この学校の生徒会は部活と同じ扱いで、入部届を出して参加します」。
生徒会のメンバーは3学年合わせて30余名。当初、Sさんは役職に就く気は全くなかったが、『君ならできる!』との言葉に背中を押されスタートしたそう。
同校は生徒の自主性を重んじ、行事は生徒中心が基本。実施の中心となるのが生徒会だ。新入生歓迎会、体育祭、文化祭、予餞会などを担当していく。
例えば6月の体育祭は中学も含め約1,300人で行う大規模なもの。「競技も生徒会が決めます。まず私から『生徒会以外のみんなに希望をきいちゃおう』と提案しました」。アンケートを全生徒に募り生徒会で集計、検討、修正。何度も会議を重ねて競技やルールを決定していった。
同校は総合進学、特別進学、スポーツ進学の3コース制。「コース毎、学年毎と2組に分けて、対抗戦です。スポーツ進学コースは身体能力が高いので、競技は障害物競走にしました」。障害物のひとつ、サッカーやラグビーなど各種のボールを蹴って的に当てる場面では、気が早ったり、慣れないボールがうまく扱えなかったりで、応援席が大いに盛り上ったそう。
さらに部活も盛んな同校、文化部も含めた部活対抗競技や、チア部、新体操部などが活躍する応援合戦など見どころ満載だった。
「皆が楽しみにしている行事です。だからこそ『生徒会はこうする』と力で押さえつけては、反発しか生まれません」とSさん。「トップダウン型にはしない、生徒会が皆の意見を集め、まとめていく姿勢を見せる。生徒会を中心に円を広げていくようにし、皆の気持ちを応援することを意識しました」。
12月の予餞会は3年生を送るもので、生徒会もここで引退、受験体制に入る。
Sさんは法学部を目指し、検察官になるのが夢。「大学では、興味があることを学びながら、さらに、学びたくなる『新しいなにか』を見つけたいです」と抱負を語った。
(よみうり進学メディア編集部)
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