大学進学者が急増、卒業生の8割が進学する都立第五商業高校。
在学中に取得した資格を使い、指定校推薦や総合選抜型入試を有利な条件で受験できる。
女子が7割を占める中、資格取得に邁進(まいしん)する男子2人に話を聞いた。
Kさん(西東京市立保谷中学校出身)とHさん(国分寺市立第三中学校出身)は会計コースの2年生。
Kさんは日商簿記検定3級を既に取得、Hさんは日商簿記2級に加えITパスポートにも見事合格、日商簿記1級に挑戦する。
それぞれ「大学に進学し、将来は税理士・公認会計士を目指します」と笑顔を見せた。
「先生の教え方が上手く、春や夏の補習を受けて1年次に簿記3級を取りました」とKさん。
Hさんは「始めは不安もありましたが、学ぶうちにおもしろくなり目指す資格が広がっていきました。資格取得が自分の自信につながります」と話す。
簿記の指導は4~5名のベテラン先生が担当、この春の卒業生では49名が日商簿記2級を取得。これは都内ナンバーワンクラスの合格者数だ。
1・2年で得た専門的な知識や技能は、3年生で実践的に活用する。
『総合実践』の授業は3年生全員が参加。会社と銀行、問屋に分かれ、売り買いでどれだけ利益を上げられるか、商業活動を実践していくもの。「今まで培ってきた知識を活かせる授業です」とKさん。
「『ビジネスアイデア』の授業では商品開発をします。全国の商業高校が集まるビジネスアイデアグランプリにも参加します」とHさん。
同校は簿記などの検定資格を使用した推薦入試を活用、難関大学へ入学を決めた卒業生も多い。令和6年度は91名が大学へ進学、就職も14年連続内定率100%を誇る。
最後に2人から受験生へ「時間を決めて勉強、それ以外は楽しいことをするのが長続きのコツです。メリハリを意識して取り組む、資格取得も同じです」と、目的を持ち物事に取り組む力、合格につなげる忍耐力を話してくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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