にぎやかな鎌倉駅周辺から北へ向かうと、名刹建長寺に隣接して鎌倉学園高校がある。日盛りの午後、文武両道を掲げる同校の硬式テニス部を訪ねた。
話をしてくれたのは、2年生K.Mさん(小田原市立城山中学校出身)と、1年生のK.Kさん(横浜市立山内中学校出身)だ。2人とも自然豊かな落ち着いた環境で勉強できることや、高い大学進学実績に惹かれて同校に進学。同時に部活動が盛んなことも進学動機となった。
テニス部は週5日間の練習に精を出す。
K.Mさんは「チームはみんなで頑張ることを目標に、全員で強くなれるよう努力しています。部長もキャプテンもいないし、メンバー全員がフラットでフェア。別格の実力者を特別扱いすることもありません」と話す。
昨年はインターハイ、新人戦、全国私学大会の神奈川予選3大会でベスト8の成績を修めた。「今年はベスト4に入るためにも目指すのは優勝です」と意気込む。
K.Kさんは昨年10月に進学先を決めるためにテニス部を見学した。「明るい雰囲気で先輩たちがやさしく接してくれました。見学した高校のどこよりも印象的でした」と話す。
K.Mさんは「彼のことは中学時代、大会会場で会っていたので知っていました。関東大会まで勝ち上がっていたので、テニス部員の間ではちょっと有名。でも一緒に活動すれば可愛い後輩です」と微笑む。
さて2人は勉強にどのように取り組んでいるのだろうか。
K.Mさんは文系コースで経済・法学分野に進学したいと考えている。「先生方からはさまざまなアドバイスをもらっています。大事なのは大学で何をしたいのか? 自分のやりたいことを見つけることが肝心だと言われました」と話す。得意科目は日本史と政治・経済。将来は企業経営をしたいと夢は大きい。
これから文理を決めていく段階にあるK.Kさんは「わからないことは必ず先生に聞くようにしています。その先で理解できなくなるのは辛いですから」と全ての科目に全力投球する。得意科目は地理と数学。将来は法律を学んでみたいと話してくれた。
2人とも多忙な毎日の中、移動時間や隙間時間は必ず勉強するように心がけている。勉強にもテニスにも楽しく伸び伸びと向き合う姿がまぶしい。
(よみうり進学メディア編集部)