二松学舎大学附属柏高校の女子バレーボール部は現在22人が所属。火曜日を除く週6日、毎日15時半から18時半頃まで練習に打ち込んでいる。
今回は、チームを支える顧問の小宮智子先生と、キャプテンのMさん(3年生、柏市立富勢中学校出身)に話を聞いた。
小宮先生は、自身も中高大とバレーボールに打ち込んできた経験を持つ。その経験から、「バレーボールは、ボールだけでなく、様々な人と人とのつながりも生み出してくれます。生徒たちにはこのつながりを強く感じてほしい」と、活動を通じて学んでほしいことを話した。
さらに、社会に出た時に周囲から受け入れられる人になってほしいとの思いから、競技以外の指導も行うそうだ。
教え子たちの成長を間近で見守る小宮先生は、「バレーボール部の生徒たちは、学校生活でもしっかりしていて、私の思いを汲み取って動いてくれる、本当に信頼しています」と話す。
Mさんは、小学2年生の時からバレーボールを続けているが、高校では他の活動も視野に入れていた。しかし、中学3年生の時に部活動体験会に参加し、先輩たちの真剣で格好良い姿に憧れ、同校でバレーボールを続けることを決めた。「練習は厳しいこともありますが、先生の指導には必ず意味があり、理不尽なことはありません。必ず良い方向に向かっていけると思っています」と小宮先生への信頼を話した。
競技の魅力について「練習でやったことが試合でできた時や、必死でつないだボールを仲間が決めてくれた時、そして試合に勝った時は最高に楽しいです」と答えた。
同部の雰囲気は、普段は明るくおどけた一面もあるそうだが、練習中は皆が「メリハリをつけて」真剣に取り組むことを心がけているという。
「目標は関東大会出場。そして、文武両道を貫き、最後までやりきること」と小宮先生は力強く語る。攻撃的なバレーで、直近の千葉県総体ではベスト8という実績を残し、着実に目標に近づいている。
最後に、これから高校進学を考える中学生に向けて、Mさんは「学力だけで志望校を決めるのではなく、本当に『ここに行きたい』と思える学校を選び、その目標に向かって頑張ってほしい」とメッセージをくれた。
また小宮先生は、「仲間とひとつの目標に向かって本気で取り組む機会は、高校以外ではなかなかありません。ぜひ行きたい学校に進学し、全力で取り組みたいことを見つけてください」と話してくれた。
(よみうり進学メディア編集部)