よみうり進学メディア

東京 高校レポ
2025.10.17

岩倉高校(東京都台東区) 「大学進学から鉄道就職まで、一人ひとりの夢に寄り添う」‐進学指導

大学進学から鉄道就職まで、一人ひとりの夢に寄り添う

 岩倉高校は普通科と鉄道事業を学ぶ運輸科の2科を設置、生徒一人ひとりの進路目標に応じた学びを展開している。
進学指導部の中山優希先生に聞いた。

小論文講習の様子

同校の大学進学率は78%に達し、国公立大学や難関私立大学への合格者を輩出すると同時に、日東駒専等を中心とした多数の希望進路を実現。普通科では学校推薦型選抜や総合型選抜を活用した進学実績が伸びている。

運輸科では鉄道会社を中心とした高い就職実績を上げる中で毎年1割前後が大学へ進学。また、普通科でも鉄道実習を選択し、鉄道業界への就職に有利である点も同校の特色だと話す。

「10年後を見据える進路指導」を方針として、1年次の5月に文理選択に向けた学部・分野に関する理解を深める説明会を実施。2・3年次には進学フェアを開催し、約50校の大学担当者による説明を通して具体的な進路意識を育成する。さらにオープンキャンパス訪問やレポート作成を通じて、自分の将来像を具体化していく。

進路フェア

学校推薦型選抜や総合型選抜を志望する生徒には卒業生チューターを活用し、志望理由書の作成や面接練習を丁寧に指導する。さらに勉強法や進路相談にも対応し、担任と情報を共有しながら、一人ひとりに適したアドバイスを実施。生徒が将来を主体的に描けるよう、きめ細やかな支援を徹底している。

 

学びの基盤として年間を通じた模擬試験を活用、授業では過去問や復習教材を用いた着実な理解促進が行われている。放課後は自習室の活用や大学生による学習サポートを受けられる環境を整備し、主体的な学習習慣が根づく仕組みになっている。

さらに土曜プログラムでは、数学や小論文の受験対策講座、習熟度別講座、英検や旅行業務取扱管理者試験対策などを実施。基礎から応用まで幅広く学力強化を図る。特に資格試験への挑戦は、進学にも就職にも活かせる実践的な力となっている。

 

岩倉高校は「Convivial School」を理念に掲(かか)げ、学習(探究・グローバルなど)と部活動、委員会活動など通して、生徒が人との出会いや協働による成長を実感できる環境を整えている。

「進学と就職、異なる目標を持つ仲間が互いの努力を尊重し合いながら切磋琢磨する姿は、岩倉ならではの魅力です」と中山先生。

生徒の多様な夢を支え、確かな進路実現へと導く進路指導が大きな強みとなっている。

系統分野別説明会の様子

 

岩倉高校ホームページはこちら

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

☆よみうり進学メディアではTwitterで記事更新をお知らせしています☆
Twitterのフォローをすると、随時掲載情報が受け取れます。受験情報をお見逃しなく!
■よみうり進学メディアTwitterはこちらをクリック
x.com@yag_ysmedia

関連記事