浦和南高校は令和7年春の大学入試で国公立大学に24名の合格者数を出しました。前年の13名から大幅に増加し、進学校としての存在感をさらに高める結果となりました。
主な国公立合格先は埼玉大学(9名)、埼玉県立大学(4名)をはじめ、筑波大学、東京農工大学、東京学芸大学、横浜国立大学、富山大学(薬学部)などで、理系・文系ともに幅広い進路実現が見られました。
私立大学合格者は258名にのぼり、慶應義塾大学薬学部や東京理科大学などの難関校にも合格しています。学校が掲げた「国公立+早慶上理・GMARCHで80名」という目標に対し、実績は78名とほぼ達成されました。
現役進学率は92.6%で4年連続90%を超えました。
進路指導では入学直後に行われる合宿などをはじめ、学習方法や進路意識を高める取り組みが行われています。3年間を見据えた進路計画と行事計画を策定し、外部講師によるガイダンスや企業訪問なども積極的に実施しています。
同校は校訓「文武自考」の下、生徒が自ら進路を考え、行動する力の育成に力を注いでいます。
授業は「55分制」を導入し、月1回「土曜授業」を実施しています。
進路支援担当者は「生徒の意識を引き上げるには、学習習慣の確立と自学自習力の育成が鍵です。部活動との両立を図りながら、今後もボトムアップを目指した指導を続けていきたい」と話しています。
同校では、今春の大学入試における躍進は「チャレンジする生徒がこれまでに比べて多かったため」と見ています。進路支援部と学年、そして担任が一体となって生徒の挑戦を後押ししてきましたが生徒たちはそれに応え、最後まで挑戦の姿勢を崩しませんでした。
言うまでもなく同校は部活が非常に盛んな学校です。全国大会や関東大会を目指す部も多く、それをひとつの目標として入学してくる生徒も少なくありません。
ただ学習面ではやや消極的な面も見られ、進路についても安全志向が強い生徒が多いようです。今春の卒業生は、あきらめず、より高い目標にチャレンジすることで見事な成果を収めました。こうした精神を学校全体の文化として定着させるのが今後の課題でしょう。
(よみうり進学メディア編集部)
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