県立松山女子高校(以下「松女」)は、今年創立百周年を迎える伝統校です。
近年、女子校の存在意義が問われる声もある中、松女は独自の教育方針と地域との連携を深めることで、生徒たちの能力を大きく伸ばしています。
松女では授業中に積極的に手を挙げて発言する生徒が多いといいます。
異性の目を気にせず、自由に意見を言える女子校の環境が、生徒たちの学習意欲を高めているのでしょう。少しくらい自信がなくても人前で堂々と発表できるのは松女生が持つ強みのひとつですが、同校・黒田勇輝校長はこれを「心理的安全性」と表現しています。
この安全な環境があるからこそ、生徒たちには自ら学び挑戦する推進力が生まれると分析しています。
進路指導においては、生徒たちの自主性を重んじています。
医療・看護系への進学希望者が多いのが松女の特徴で、埼玉県立大学や埼玉医科大学などに毎年多くの生徒が進学しています。また、私立文系大学や私立女子大学への進学者も多く、東洋大学・大東文化大学・昭和女子大学・東京家政大学などに毎年多くの合格者を出しています。
総合的な探究の時間では地元企業などと連携するなどして地域課題にも取り組んでいます。これらは机上の勉強だけでは得られない実践的な学びの機会となっており、自身の将来を考えるきっかけにもなっているようです。
松女では、生徒の学力向上のため、学習支援ツール(「スタディサプリ」など)を積極的に活用しています。教員の指導の下、生徒たちは自宅でも予習復習に取り組む習慣を身につけています。
約40人が在籍する「特進クラス」は、独自のカリキュラムで国公立大学などへの進学を目指しています。このクラスは入学後、希望者により編成されますが、3年間クラス替えがないため、高いモチベーションを維持しながら学習に専念できます。
松女は部活動も盛んです。特に音楽部は毎年全国で上位の成績を収めており、その活躍は同校の大きな魅力のひとつとなっています。
松女の教育は、生徒たちが持つ潜在能力を最大限に引き出すことを目指しています。
(よみうり進学メディア編集部)
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