また、あの大きな舞台に立つために
JR3線、多摩モノレールの各駅から徒歩7分の好アクセスにある立川女子高校。今回伺った演劇部の他にも山岳部やダンス部など、運動部・文化部の36の部活動が元気に活動している女子校だ。
同校の演劇部は、今年1月の関東高校演劇研究大会で優良賞を受賞した。近年は、都大会出場の常連校で、国立劇場での上演校として推薦されたりと注目をされている。
今後さらなる活躍が期待されている同部の部長のN.Aさん(3年・福生市立福生第二中学校出身)と副部長のN.Yさん(3年・府中市立府中第四中学出身)の二人に話を聞いた。
普段は、エチュードと言う即興劇で演技の幅を広げる練習を採り入れている。「初めての時は恥ずかしくて思うような演技はできなかったが、繰り返すうちにからだ全体で表現が出来るようになりました」と二人は話してくれた。
こうした演技練習から、次の大会や舞台のヒントになるシナリオやセリフなどを見つけることができるそうで、同校のシナリオはほとんどがオリジナルだそうだ。
女子校ならではの明るく楽しい環境の中、本気で演技を行うことで、お互いに意見を言い合える良い雰囲気を育んでいるようだ。二人の活き活きと話す様子から、本当に楽しく充実した高校生活が伝わってきた。
しかし、二人はコロナの影響で1年生がまだ舞台に立つ機会がないのが気掛かりのようで、「私たちが関東大会の舞台で演技が出来た感動と、すごく緊張したけど無事に終わった時の達成感を体験して欲しい」とN.Yさんは話す。また、N.Aさんは「優良賞は、先輩たちの指導があったからこそで、今度は私たちが頑張って後輩たちを、あの舞台に立たせたいです」と抱負を語ってくれた。
そして最後に「高校生活では進路も大事だけども、3年間頑張れる部活を見つけることも大事です」と話してくれた。