横浜駅から徒歩約10分という立地のよさで、小田原市・相模原市から通学する生徒も在籍する横浜平沼高校。部活動が盛んな一方、神奈川県の学力向上進学重点校エントリー校に指定され、進路指導にも力を注いでいる。
同校では各学年で進路希望調査と年3~4回の模試を実施。各学年の早い時期に生徒の個人面談と保護者向けの進路説明会を行い、将来の進路を考える機会を設けている。
英語教育では全校でGTEC検定(読む・聞く・書く)を受検。今年度は1年生でスピーキングも含めた4技能で自身の英語力を客観的に測る。
また、大学の教員が高校生向けに授業をおこなう大学模擬授業もあり、進学へのモチベーションが高まるはずだ。
3年生になると具体的に志望校や志望学部を絞り込む。同校は指定校推薦の枠を300以上持っており、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などもその中に含まれる。ただし、「指定校推薦に頼らない学力を3年間で身につけるのが本校の方針」と進路グループの岡田宏先生は説明する。「指定校推薦は大学や学部に制限があるため、全員が希望する進路へ進めるわけではありません。入試にチャレンジすることで実力がつき、結果的に推薦よりも上のレベルの大学へ進学するのが理想の形。私たちはそのための学びの環境を用意しています」。
その言葉を裏付けるように、国公立大学や慶應義塾大学、上智大学など難関校の合格者数が着実に増加し、GMARCHにも累計145名の合格者を輩出(2017年度)。3年間を通した取り組みが実を結びつつある。
生徒が自由に使える自習スペースも拡充中(写真:編集部撮影)