英理女子学院高校は、Iグローバル部とキャリア部の2コース制に学校改革を行い、今年で3年目を迎える。前身の高木女子高校からの創部以来、20年連続で「全国高等学校ライフル射撃競技選手権大会」に出場している強豪、ライフル射撃部を訪問した。
「中学生の時、学校見学でライフル射撃部の射撃体験があり、そこではまりました」と話す部長のSさん(3年・川崎市立はるひ野中学校出身)と、副部長のKさん(3年・川崎市立御幸中学校出身)の二人に、8月の全国大会前に話を聞いた。
同校では、エアとビームのライフル射撃を行っている。重さ約4〜5㎏のライフル銃を立射姿勢で構え、10m先の的を狙う。エアは75分で60発、ビームは45分で60発を射ち得点を競う。的の大きさは直径約4mm、その中心は5円玉の穴を射るイメージなのだそうだ。
現在部員は22名在籍。高校から始める生徒がほとんどで、全員に全国大会で活躍できるチャンスがある。また日本代表の強化選手には同校のOGが選ばれている。練習はコーチの指導のもと行われる。射撃練習のみならず、全身の力を抜いたフォームの確認や、立射姿勢の感覚を掴むための体幹トレーニングも欠かせない。「1日休むだけでも感覚がずれるので、定期試験で部活が出来ない時も感覚トレーニングを続けています」と練習熱心なKさん。
ライフル射撃はメンタルが占める割合が高く、孤独で自分との戦いが続く。競技中は、周りのことが気にならなくなるまで集中するそうだ。「コーチからは〝石像になった気持ちで撃て〟と教わりました」と二人は話してくれた。
最後に、「学校の代表としてこれまで様々な大会に出場させていただきました。後輩たちも全国大会の連続出場が続けられるよう、私たちからも射撃技術やメンタルの向上へ指導していきたいです」と大会後の抱負を語っていた。
射撃部 全国大会2021 結果
試合名:令和3年度 第59回全国高等学校ライフル射撃競技選手権大会
会 場:広島県つつがライフル射撃場
日 時:2021年8月8日(日)~8月11日(水)
結 果:
【AR女子団体・8/11】
5位入賞(佐野ほのか・三好真琳・須藤彩寧)合計得点 1188.6点
【AR女子個人・8/11】
第27位 佐野ほのか(398.1点) 第37位 須藤彩寧(395.4点)
第38位 三好真琳(395.1点)
【BR女子団体・8/8】
3位入賞(山本夏美・小宮弥月・磯ヶ谷有絢)合計得点1235.3点
【BR女子個人・8/8】
5位入賞 山本夏美(415.7点 決勝184.6点)
第19位 小宮弥月(413.0点) 第50位 磯ヶ谷有絢(406.6点)
※結果資料学校提供 ※敬称略