茶道を通して学ぶ「おもてなしの心」 緑ヶ丘女子高校 茶道部(横須賀市)

横須賀の港を一望できる、自然豊かな小高い丘に位置する緑ヶ丘女子高校は、横須賀・三浦地区で唯一の女子校。

茶道部は部員13名、学内の作法の先生に加え、校外からも先生を招き、週1回の稽古を行っている。

部長のS・Aさん(3年・同中学校出身)とT・Iさん(2年・鎌倉市立御成中学校出身)に話を聞いた。

「中学生の時に文化祭や作法の授業で茶道に触れて本格的に習ってみたいと思い入部しました」とAさん。Iさんも「地元の鎌倉ではお寺などで茶道の体験ができ、家でも抹茶を買ってきてお茶を飲んでいたので、小さい頃から高校では茶道部に入りたいと思っていました」と、以前から茶道のおもてなしの心や礼儀作法に憧れていたことを教えてくれた。

同校OGでもある裏千家流の中山宗久先生は、「お互いが心を和ませて相手を敬う気持ちを持ち、清らかで何が起きても動じない心を養うという意味を持つ『和敬清寂(わけいせいじゃく)』の心を伝えています。稽古を通じて人間性の形成の役に立てれば」と生徒たちの成長を期待している。

その教えが伝わっているようで、赤木さんは「お点前の順番なども大切ですが、お客様をおもてなしすることを一番に考えてやっています」と話し、岩崎さんも「茶道で礼儀が身に付き、普段から挨拶の角度などに気を配れるようになりました」など作法の修養が心の学びにも繋がる、茶道の魅力を語ってくれた。

しかし現在は、感染予防のため個包装のお茶菓子を使用し、お湯でお点前の稽古をするなど、お茶を味わうのが難しい状況だそうだ。

稽古の成果を披露する文化祭でも、お茶を提供できない場合は、お客様にお茶を点ててもらう体験会にするなど、コロナ禍でも茶道を身近に感じてもらえるような企画を考えているという。

最後に赤木さんは、中学生に向けて「茶道部は中学生の一貫生が多いですが、学年の壁もなく仲が良い部活なので、高校からの入部も歓迎です。初心者でも大丈夫です」とメッセージをくれた。