緑豊かな古都鎌倉の名所、建長寺に隣り合って建つ鎌倉学園高校。100年の歴史を持つ同校は自主自律の精神を尊重し、勉強や部活などを自発的に頑張れる生徒が多い学校だ。
K.Hさん(2年・横浜市立飯島中学校出身)は「休み時間などは仲良く遊んでいるが、授業や自習時の集中力はすごく、メリハリのついた生徒が多いです。分からないことを友達同士で教え合うなど、団結力も強いです」と学校の雰囲気を教えてくれた。
K.Mさん(2年・横浜市立小山台中学校出身)は「先生が出した課題について、生徒同士が議論を交わすという大学のような授業もあって楽しいです。先生は放課後や授業の合間に質問を受けてくれるし、部活で時間がない時は要点を絞って教えてくれるので助かっています」と授業や先生の話もしてくれた。
文武両道がモットーの同校だが、武はスポーツだけではなく、勉強以外に打ち込めるものを指しており、文化部の活動も盛んだ。
学校で楽しいこと、頑張っていることを聞くと、2人とも部活のことを挙げてくれた。
「部員たちが書籍や動画などで調べて自分のやりたい実験案を出し、実現可能であれば実際に実験をしています。科学の祭典など、年に何回かある大きな大会にも出場しています。今取り組んでいるのは、人工ルビーを作り出す実験です」と科学部の部長を務めるHさんは楽しそうに話してくれた。
Mさんが所属しているのは囲碁将棋部。「試合後には、学年を問わず意見をぶつけ合うほど将棋好きが集まった部活です。今は大会が近いので、もっと上のステージに進めるよう取り組んでいます」と目標を語ってくれた。
毎朝自習をしたり、部活がない日は学校に残って勉強をするなど、自分なりに勉強の時間を確保しながら部活も楽しんでいるという。
受験生へのアドバイスとして「先生の話をよく聞き、今できることをすぐに行動に移すこと」とMさん。Hさんは「無理せず休息を取ることです」と話を締めくくってくれた。