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東京 高校レポ
2022.3.15

〈2023年度入試〉東京都「都立高スクールミッション/校則への取組み」を発表

東京都教育委員会は3月10日
「都立高等学校等に示すスクール・ミッションについて」と
「都立高等学校等における校則等に関する取組状況について」
を発表。
都立高、各校の方針や特長、目標などが分かりやすくまとまっています。
学校選びの参考にしてみましょう。

都立高等学校等に示すスクール・ミッションについて

東京都教育委員会の発表によりますと
「各高等学校等がスクール・ポリシーを策定するために、スクール・ミッション(各校に期待される社会的役割等)を示しました」とあります。

■「スクールミッション」とは
【スクールミッションの位置づけ】
・各高校が育成を目指す資質・能力を明確化し、生徒一人一人が主体的に学びに取り組むことが重要。
・国は「設置者が各高校に対し、各校の社会的な意義をスクール・ミッションとして示すこと」とし、各高校に「スクール・ポリシーを策定し、公表すること」を義務付けた(学校教育法施行規則改正・令和3年3月)。
・設置者が各学校と連携し、在籍する生徒の状況や期待に加え、各学校の歴史や伝統、社会や地域の実情を踏まえて、各学校に期待されている役割、目指すべき学校像を示すもの。
【上記をふまえ、目的は】
現在の「目指す学校像」を基に、各学校のスクール・ミッションを示す こと
※「目指す学校像」を全都立高校が「学校経営計画」に掲げ、当該計画に中期的な目標と年度毎の目標等を定め、学校を経営すること
■各学校が示すスクール・ミッションの主な内容は
「育成すべき人材像」「人材育成の手法や方向性」「社会的な意義」など、学校を特色づける内容であること
■各学校でスクール・ポリシーを策定すること(ポリシーは令和4年4月を予定しています)

受験生の皆さんに補足説明します:
①国から都立各校に「各校の社会的な意義をスクール・ミッションとして示すように」との動きがあり、
②各都立高は「各学校の歴史や伝統、社会や地域の実情を踏まえて、各学校に期待されている役割、目指すべき学校像を示した」ということです。
⇒これは4月に策定される「スクールポリシー」につながるとともに、都立高で学ぶ生徒たちの「学校生活」に関連していきます。

例えば都立日比谷高校では
「「自律的人格」「学習と教養」「責任と協調」「心身の健康」「文化と平和」を教育目標に、自主自律、文武両道の精神を貫くとともに、学問の本質に触れる楽しさや知的好奇心を喚起する様々な取組を行い、21世紀を逞しく切り拓くグローバル・リーダーとして活躍する人材を育成します。」
都立青山高校では
「リベラルアーツを重視した教育課程、地域と連携した生徒の主体的な活動等のエビデンスに基づいた学校改革や特色ある教育活動を通じて、社会をより良くしようとする意志と崇高な理想をもったリーダーになり得る人材を育成します。」
とあります。
授業内容や部活など、各校の校風・特色が豊かになっていく動きが分かります。

■詳しくは:東京都教育委員会/都立高等学校等に示すスクール・ミッションについて
・概要(チャート図):都立高等学校等に示すスクール・ミッションについて
・各校一覧:別紙 スクール・ミッション一覧

都立高等学校等における校則等に関する取組状況について

東京都教育委員会の発表によりますと
「都立高校等の校則等に関して、教職員や生徒、保護者等が話し合う機会をもつなどの過程を経て自己点検に取り組むよう通知しました。各校における取組状況の結果がまとまりました」
とあります。

こちらも「スクールポリシー」と関連しています。
「各校が教育活動を通じ資質・能力を育成する過程において、守るべき学習や生活上の決まりである校則等に対する生徒の理解を深め、自分たちのものとして守っていく意識や姿勢を身に付けることができるよう、教職員や生徒、保護者等が話し合うなど、自己点検を実施」する、としており、令和3年4月~12月の事例も記載されています。

【目的は】
生徒が社会の一員として主体的に自校の校則について考え・守ることで社会参画意識を醸成することです。

■詳しくは:東京都教育委員会「都立高等学校等における校則等に関する取組状況について」
・詳細は:都立高等学校等における校則等に関する取組状況について

(よみうり進学メディア編集部)
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