選んだ道で頂へ
加須市花崎の地に誕生して41年。野球部をはじめとする部活の活躍などもありその名は全国に知られるようになりました。
しかし、皆さんの知る「はなさきとくはる」は、この学校のほんの一部に過ぎないかもしれません。
そこで今回は、大学合格実績において急成長を遂げていること、日本で唯一「食育実践科」を持つ高校であること、授業改革では全国から注目されている先進校であることなど、まだよく知られていない同校の姿を紹介することにします。
令和４年春の大学入試では筑波大など国公立に30人が現役合格を果たしました。前年の48人からは少し後退しましたが、引き続き最低目標である50人を目指しています。
今春は医学部医学科に合格者が出ました。現役としては初です。
近年、理系進学希望者が増加する傾向があったため、医学部合格者が出るのは時間の問題と学校側は見ていたようです。
女子の中にも理系志向が強まってきているので、現役女子から医学部合格が出るのも、それほど先の話ではないでしょう。
同校における最上位クラスは「アルファ理数選抜」ですが、国公立や難関私大合格者は、すべてのコースやクラスに広がりを見せています。部活と両立しながら結果を出している生徒が多いのも同校の特徴と言えそうです。
新しい学習指導要領では「主体的・対話的な深い学び」の実現が最重要テーマに掲げられています。
同校では、これを先取りする形で、対話や探究、発表などを重視する授業に早くから取り組んできました。
当時は、「アクティブ・ラーニングという呼称が用いられていましたが、同校が目指したのは、生徒自らが能動的に学ぶこと、また、深く学ぶことでした。単に授業形態を変えるのではなく、学習内容も含めた改革を目指しました。そして、全学年・全教科・全教員でこれに取り組みました。
その結果、生徒にとって授業は受けるものから、自ら積極的に参加するものに変わりました。授業中の質問も増え、生徒同士互いに教え合うことに加え、予習や復習も実施するようになりました。
大学合格実績の着実な伸びも授業改革の成果と言えるでしょう。
ＤＸはデジタルトランスフォーメーションの略です。データやデジタル技術を活用して教育改革を進めるのが「教育ＤＸ」で、「誰もが、いつでも、どこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」の実現を目指しています。
中学生の皆さんも「ＧＩＧＡスクール構想」という言葉を聞いたことがあると思います。一人一台のパソコンやタブレットが配備されたのはこの構想によるものですあり、その元になっているのが「教育ＤＸ」という考え方なのです。
同校の授業改革も、根本にはこの考え方があります。機会があれば、同校が誇る最先端の授業をぜひ参観してみてください。
同校は東武伊勢崎線「花崎駅南口」から一直線で徒歩８分と、分かりやすく便利な場所にあります。
校門から校舎へと続くアプローチは四季折々、美しい花々で彩られ、「花咲」の名にふさわしい空間となっています。これもまた同校の見どころの一つでしょう。
食育実践科は、卒業と同時に調理師免許が取得できる専門学科です。
同科では、ただ調理技術を磨くだけではなく、食文化から栄養学まで幅広く学びます。
学科名が「食物」や「調理」ではなく「食育実践」であるのは、日本の食育リーダーを育てるのが同科の大きな目標でもあるからです。
過去、文部科学省から数度にわたり研究指定を受けていることからも、同科の教育への期待の高さがうかがえます。
同科は一昨年、民間企業と連携し、レトルト商品「アスメシカレー」を共同開発しました。昨年は加須市や洋菓子メーカーなどとコラボし、地元産品を使用したスイーツを開発しました。
食育実践科は、地域の人々に愛され、加須市や周辺地域にとって、なくてはならない存在となりつつあります。
同校の部活は一部活一施設が原則です。運動部だけで約30の部活がありますが、それぞれが専用の練習場所を確保しています。広大な敷地を持つ学校ならではです。
こうした恵まれた環境を生かし、硬式野球部は平成29年夏の甲子園で全国制覇を成し遂げました。
東京五輪には二人の卒業生が日本代表として出場し、そのうち女子ボクシング・フライ級の並木月海さんは見事銅メダルに輝きました。
陸上競技部・競泳部・レスリング部・ボクシング部をはじめ多くの運動部が全国大会や関東大会に駒を進めています。
女子ソフトボール・同サッカー・同硬式野球など女子部活も強豪ぞろいです。
野球応援などで毎回ハイレベルな演奏・演技を披露している吹奏楽部やバトン部も、県内トップレベルです。
各部の活躍の舞台は、全国から世界へと広がっています。
（PR）
