私立高校の入試問題ってどんなものなのでしょう?実際に見てみたいですね。
十文字高校から今春(2022年度)、実際に出題された問題と解答&解説を寄稿していただきました。
「先生から一言」は必読です!
試しにチャレンジ、今は正解でなくても今後の勉強に生かしていきましょう。
【先生から一言】
2つのサイコロを投げる問題では、表を書いてから考える解法が一般的です。
(1)ではこの表を活用するとともに、余事象に着目すれば簡単に解答を求められます。
(2)では最も高いものを③とする誤答が多かったのですが、これはどの数に〇が付けば終了になるかだけに注目して、
その候補が5つと最も多い③を選んだためと考えられます。
しかし、実際にはそれぞれの数に〇が付く確率は同様に確からしくない(上の解答例参照)ため、表で分かったことをまとめ直す必要があるのです。
本校入試では、このように基本的な解法を活用しつつもう一歩深い思考力を必要とする問題を、小問で2、3問は出題するようにしています。
これは「自分の頭で考えて解決策を探る」ことに数学の楽しさがあり、「パターンに当てはめる作業的な学習」で終わらせないで欲しいという思いの表れです。
とはいえ、その他は基本問題中心の構成ですから、数学に苦手意識のある方も心配いりません。
「今はまだ難しく感じるけど、思考力を養って数学を楽しみたい!」という思いをもった皆さんと共に学べることを楽しみにしています。
(十文字高校 数学科教科主任 瀬畑光利)