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埼玉 入試情報
2022.5.26

埼玉県 文化祭など県立校学校行事の一般公開へ-「感染防止ガイドライン」改訂

埼玉県教育委員会は学校における感染防止の徹底、学習支援、
教育活動上の留意事項などをまとめたガイドラインを作成しています。
2022年5月26日、「ガイドライン」の改訂が発表されました。

埼玉県教育委員会の発表によると
『現在、 新型コロナウイルス感染症の感染状況 は、 本県も含め 全国的に 新規陽性者数は ゆるやかな 減少 傾向となっており、県立学校における 新規陽性者数 等も同様の状況となっています 。
こうした状況を踏まえ、 県教育委員会では、 令和4年5月24日開催の埼玉県新型感染症専門家会議 の御意見をいただき 、 今後の教育活動に ついて、 感染拡大防止を 第一とし 、メリハリのある対応により、可能な限り通常の教育活動 が 実施できるよう 、 県立学校版の「 ガイドライン」内の「学校行事」 及び「部活動」 について、一部改訂しました。
とあります。<文化祭><全校集会や学年集会等><体育祭等><芸術鑑賞会等><校外学習><修学旅行>などの学校行事と<部活動>において、条件付きではありますが、通常活動へ向かう改訂となります。

1:元のガイドライン(令和4年版)の目次

Ⅰ 感染症対策の徹底について:
1 児童生徒等への指導/2 校内の環境衛生管理/3 組織体制の整備
Ⅱ やむを得ず学校に登校できない児童生徒に対するICT活用等による学習指導
について
1 非常時におけるICT活用/2 ICTを活用したオンライン学習等/3 指導要録上の取扱い
Ⅲ-1 教育活動上の留意点について(中学校・高等学校)
1 登下校/2 各教科等の指導/3 昼食/4 休み時間・放課後/5 図書館/6 清掃活動/7 学校行事/8 部活動/9 身体測定・健康診断/10 学校説明会等の中高連携
Ⅲ-2 教育活動上の留意点について(特別支援学校)
Ⅳ 進路指導(進学・就職)について(高等学校)
Ⅴ 心のケア等に関することについて
1 心のケア/2 陽性者、濃厚接触者、新型コロナワクチン未接種者に対する偏見や差別、いじめ/3 児童虐待への対応
Ⅵ 教職員の勤務・服務、健康管理について
Ⅶ 家計が急変した世帯への修学支援について
Ⅷ 陽性者が判明、又は濃厚接触者が特定された場合の対応について
Ⅸ 臨時休業の考え方について

2:学校行事について(今回の改訂部分)

「ガイドライン」から学校行事に関する部分をピックアップ、改訂された部分を太文字にします。

Ⅲ-1ー7学校行事 ※一部抜粋
各学校行事を計画する際は、実施時期や開催方法等について、目的や感染拡大防止の観点を踏まえた上で計画すること。また、今後の感染状況等により急な変更や中止をせざるを得ない場合があることを想定しておくこと。

<文化祭>
・感染拡大防止の観点から、実施時期、内容、方法等を検討する。
・一般公開を実施する場合は、来場者の健康観察の実施や必要に応じた人数制限を行うなど、感染防止を徹底する。
・個々の企画においても、感染防止対策を徹底すること。なお換気が保てず、身体的距離が確保できない性質の企画は実施しない。
・昼食の時間や場所を適切に確保するなど、休憩・飲食等における感染防止対策を徹底すること。
・調理を伴う企画は日頃から調理等を行っている専門学科や部活動のみとする。実施の際は、担当教員の適切な指導の下、健康観察やマスクの着用、適切な調理場所の確保、手指及び機器の消毒等の衛生管理を徹底すること。なお、その場合であっても、飲食する場所を限定し、パーテーションの設置、マスク会食、十分な換気など感染防止対策を徹底すること。
・袋入りの食品や飲料等の販売については、例えば、マスク及び手袋の着用、飲食スペースの座席の間隔、パーテーション、消毒、マスク会食、換気の徹底、手洗い場所の確保など、感染防止対策を徹底すること。

※<全校集会や学年集会等><体育祭等><芸術鑑賞会等><校外学習><修学旅行>など他の行事についても改訂されています。

<部活動について>
基本的な考え方:コロナ禍の中での活動であるということを念頭に置き、感染・事故防止の対策
を徹底した上で、生徒の安心・安全の確保を最優先とした活動を行うものとする。
具体的な進め方:部活動における感染拡大を防止し、日々の活動及び大会への参加の機会を
守ることが重要であることを踏まえ、「体調不良者の参加禁止の徹底」、「活動場所の換気の徹底」、「感染対策なしでの会話・飲食等の禁止」について、重点的に取り組む。

・陽性者発生時の初期対応を徹底する。部活動内で新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認された場合は、原則3日間活動を停止する。また、その間に新たな陽性者が確認された場合は、活動停止期間を2日間延長し、5日間とする。部活動内での感染拡大防止のため、濃厚接触者相当の者を除く体調不良のない無症状者について、無料検査の受検を推奨する。
・各地域の感染状況等を踏まえ、活動内容や時間等の計画を慎重に検討する。

■ 校外活動や対外試合等
(ア)練習試合等は各地域の感染状況等を踏まえ、最小限の学校数に限定する。
(イ)県境をまたぐ活動は、感染拡大防止の観点を踏まえ、校長が実施の可否を慎重に判断する。
(ウ)生徒や教職員の感染拡大防止を優先し、各種団体等が主催する大会やコン
クール等への出場については、校長が参加の可否を判断する。
(エ)県外の大会等に参加する場合は、令和4年1月27日付け教保体第161
1号「部活動の大会等に出場する場合のPCR検査等の受検について(通
知)」を参照し、PCR検査等の受検について配意する。
■ 泊を伴う活動
「Ⅲ-1-7(6)修学旅行(国内)など、泊を伴う校外行事(ただし、部活動等を除く)」を参照し、県内及び遠征(宿泊)先の感染状況や感染防止対策、現地の医療体制等を慎重に検討し、校長が実施について判断すること。陽性者等が発生した場合の対応について、生徒及び保護者の理解を得ること。

3:学校訪問や体験授業への参加は「感染症対策」を念頭に

埼玉県教育委員会の高田直芳教育長は
「今の3年生は、教育活動が全くないまま2年間を過ごした学年の生徒なので、自分たちで安全に学校行事を行うための方法を考えたうえで、最後の行事を頑張って欲しい」
と話しています。

中学3年生の皆さんも、初めての学校行事が多くなるかもしれません。
さらにこの2年間、志望高校への学校訪問や体験授業、文化祭・体育祭への見学などが制限されていましたが、今年は参加できそうです。志望校選択に向け、各学校への訪問をぜひ検討してください。
また「感染症対策」の徹底の条件付きであることを念頭に、三密回避、マスク着用、手洗いなどの決まりを守り、各会に参加するようにしてください。

■改訂したガイドラインは:埼玉県教育委員会
①学校行事(中学校・高等学校)改訂
②部活動(中学校・高等学校)改訂
・参考(「ガイドライン」新旧対照表(中学校・高等学校))

■もとのガイドラインは:
県立学校版 新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン~令和4年度~

■詳しくは:埼玉県教育委員会ホームページ
新型コロナウイルス感染症への対応について(埼玉県教育委員会)

(よみうり進学メディア編集部)

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