高校では「学科」という分類があります。中学にはなかったので初めてになりますね。
分類は「普通科」「専門学科」「総合学科」の3つです。
この特集では「専門学科」を中心に説明していきます。
専門学科は、専門の知識を身に付け、資格を取得し、それを就職や進学に活かせるのが魅力です。
また、この項では「特定の学科を本格的に学ぶ環境が整った高校」を「専門高校」としています。
中学校で学んでいる国語や数学や英語などは、名称は変わりますが高校でも継続して学びます。
これらは一般科目と言います。
専門学科でも、国語や数学など普通科目の授業を受けます。それに加えて専門教科も学習します。
さらに高校では「必修科目」や「選択科目」という区別も登場します。
高校を卒業するために必ず学ばなければならない科目を「必修」と呼びます。
ですから、「必修」を学ぶのは、公立であれ私立であれ、普通科であれ専門学科であれ、高校であれば共通です。
各高校の教育課程表(またはカリキュラム表)をみると分かりやすいのですが、1年生段階では、どの学科の時間割も割とよく似ています。1年次は必修科目を中心に編成されることが多いからです。
「専門学科」ごと、あるいは後述しますが「〇〇コース」や「〇〇クラス」ごとと、普通科との違いは、2年次以降の時間割を見た方が分かりやすいでしょう。
専門学科では、2年、3年と進むにつれ専門科目の授業が増えていきます。これらの多くは卒業のための「必修科目」となっています。
授業の内容も、学科により実習や実験が多くなったり、資格取得のための学習が増えていきます。特定分野の専門知識・ 技術・資格を深めることを目標としているためです。
専門学科では自分の興味・関心のあることを専門に学び、将来自分が進む道を見つけていくことができます。
多くの卒業生が実践的な学びや取得した資格を活かして、希望の進路を実現しています。
高校からの推薦制度を利用して大学へ、学びを深めるために専門学校(専修学校)へ、最近は進学する人も増えています。
※文部科学省「令和元年度学校基本調査」より
専門学科には上記5学科の他に
・海に関する分野を学ぶ「水産科」
・衣食住や保育、ファッションなどを学ぶ「家庭科」
・「看護科」や「複合的な学科」
・スポーツ・芸術などを学ぶ「音楽科」「美術科」「体育科」
さらに「舞台表現」「書道」「観光・地域振興」「人文科学」など、
各ジャンルを深く学ぶ専門学科もあります。
文部科学省「特色ある学校・学科の設置」施策により、高等学校教育の個性化・多様化が進められています。
中でも「理数科」「自然科学科」「探究科」など、理数教育に力を入れている高校では、物理、化学や数学など理数科目の授業が多く、より専門的な内容を学ぶことができます。
専門学科でなく、普通科の中に理数系コースを設置している高校もあります。
「英語(外国語)」「国際関係」学科などでも同様で、高校時代から専門的な学習を履修できる高校が増えています。
専門学科は特定分野の授業が多い(履修科目が多い)のが特徴でした。
一方、専門学科ほどではないにしろ、普通科の中で専門科目が履修出来るものを「コース」制とよびます。
例えば「情報学科 情報処理コース」は専門学科、「普通科 情報処理コース」は普通科になります。違いは学科の履修時間です。
特に私立高校ではコース分けや学科の名称が独自の場合が多く、特長もさまざまです。学科の履修時間や就職・進学などの詳細状況は、学校説明会などで必ず確認しておきましょう。
■文部科学省:「専門高校パンフレット」ダウンロード
・専門高校パンフレット(表紙・裏表紙,暮らしの中にある産業,中学校卒業後の進路,Q&A)
・専門高校パンフレット(各学科の紹介)
■東京都教育委員会:専門高校紹介パンフレット ダウンロード
「見つける!見つかる!自分の道 ~「専門高校」で学ぼう!~」
■埼玉県教育委員会:専門高校パンフレット ダウンロード
「専門高校」がよくわかるガイド
■よみうり進学メディア:関連記事
・「専門学科ってなんだろう?」普通科と何が違うの?どこが魅力なの?専門学科まとめ
・「学科やコースってなに?」志望校選びを開始しよう その1
・「学科やコースってなに?」志望校選びを開始しよう その2
(よみうり進学メディア)
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