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2022.8.30

〈2023年度入試〉9月のテーマ「収穫の秋にするために」 授業の受け方を変えるだけで実力は伸ばせる

授業の受け方を変えるだけで実力は伸ばせる
ほんの少しだけ、意識と行動を見直してみよう

夏休みが終わり再び学校生活が始まりました。
暑さは相変わらずですが、朝晩は多少しのぎやすくなり、受験勉強にも一段と力が入ることでしょう。
そこで今回は、この秋を実りの多い秋にするためにはどうしたら良いかについて考えてみることにします。

「~の秋」という言い方があります。「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」など、皆さんも一度は見たり聞いたりしたことがあるでしょう。
気温も適度で、なにかに打ち込むには絶好の季節です。受験生の皆さんは、この時期に思い切り勉強に励み、「実りの秋」「収穫の秋」にしてください。

授業こそ最強の受験勉強

本紙ではこれまで、「授業こそ最強の受験勉強である」という立場から情報発信してきました。この立場は今後も変わりません。
学力検査問題は授業の範囲内からの出題です。また、調査書点(いわゆる内申点)は授業の結果を問う定期考査に左右されます。
ですから、授業を抜きにした受験対策などありえないのです。

授業は、建物で言えば1階に当たります。その上に、つまり2階から上に入試対策用問題を解くなど狭義の受験勉強が乗ります。1階がなければ2階3階は建ちません。そして1階が強固であればあるほど高層化が可能になります。
授業の重要性を、もう一度強く意識してください。

同じ場所が違った景色に見える不思議

「同じ時同じ場所に立っていても、すべての人が同じ景色を見ているわけではない。また、同じ音を聞いているわけではない」。
これ、ちょっと不思議ですね。でも実際そうなのです。
クルマに関心を持っている人は、道行く車の車種や色などをよく見ています。ファッションに興味がある人は、行き交う人々の服装やヘアスタイルや持ち物をよく見ています。その他、看板に興味のある人、店舗や建物に興味のある人、道路そのものに興味のある人など、さまざまです。
ですから、後になって、「珍しい車走ってたよね」「カッコいいサングラスかけてたよね」「風変わりなビルあったよね」「懐かしい音楽流れてたよね」と言い合っても、お互い何のことか分かりません。「そんなのあったかな?」と、話が全然噛み合いません。人は何に興味関心を持っているかで、見える景色も、印象に残る事柄も異なるのです。

授業でも同じような現象が

さて、なぜこのような話をしたかというと、実はこれに似た現象は授業でも起こっていると考えられるからです。
テストが出来なかった人が、「授業で先生はそんな話、しなかった」などと言ったりしますが、本当にそうでしょうか。もしそうであれば、全員が出来ないはずですが、出来る人もいるのです。つまり、聞き逃さなかった人がいる一方、まったく耳に入って来なかった人がいるということではないでしょうか。

この差は、前述のとおり興味関心が有るか無いかの違いです。興味関心が有る人には見えるし聞こえる事が、興味関心が無い人にはまったく見えないし聞こえないということです。
授業の良い受け方のヒントはここに隠されています。

気持ちの持ち方を少し変えてみる

ほんの少しでも興味関心を持てば、授業の見え方や聞こえ方は今までと全く違うものになってきます。今まで見えなかったことが見えてくるし、聞こえなかったことが聞こえてきます。

もちろん無関心だった事にいきなり興味関心を持てと言われても、そう簡単には出来ません。そんなに容易(たやす)くできるなら、誰だってとっくにやっています。
苦手や嫌いな授業でも「見てみよう」「聞いてみよう」という意識を少し強めに持つように努力してみましょう。そうすれば今までと違った景色が見えてくるでしょう。

意外に効果ある授業の振り返り

最後にもうひとつ、授業の振り返りについて付け加えます。
振り返りと言っても、ここではいわゆる家庭での復習のことではありません。親しい友達と、「今日の授業~だったよね」などと思ったことや感じたことを言い合うのです。

これ自体、結果的に復習になっているわけですが、前述したように、同じ話を聞いても、同じ板書を見ても、見方や感じ方は人それぞれである可能性が高いのです。友達との何気ない振り返りは、見逃しや聞き逃しに気づかせてくれるかもしれません。

(よみうり進学メディア編集部)

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