よみうり進学メディア

入試情報
2023.5.1

〈2024年度入試〉5月のテーマ「ポストコロナの受験作戦~情報は行動することで得られる~」-令和6年度

情報は行動することで得られる
ネット全盛だからこそ一次情報が重要

現中学3年生が対象となる2024年度(令和6年度)入試戦線がスタートしました。
過去3年間、新型コロナによる様々な影響がありましたが、
どうやら今年度は以前の状態に戻りそうです。
入試は基本「先手必勝」です。早めのスタートで志望校合格を実現しましょう。

4年ぶり、コロナの影響を受けない入試

連休明けの5月8日から、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。
引き続き一定数の感染者はいますが、これにより世の中全体の動きはコロナ以前に戻っていくでしょう。

高校入試に関しては、2021(令和3年度)入試から2023(令和5年度)入試までの3年間、コロナ禍の下で行われました。したがって、現在高校1年生から3年生となっている皆さんの先輩方は、入試や受験勉強などさまざまな場面でコロナの影響を受けてきました。
しかし、2024(令和6年度)入試を受ける現中学3年生や、それ以降となる現1・2年生の皆さんは、ほぼコロナの影響なしに入試や受験勉強に臨むことができそうです。

説明会等の事前予約制は継続

皆さんは今後、進学イベントや各校の学校説明会などに参加することになるでしょう。

コロナ以前は参加人数を制限したり事前予約制を採用したりする学校は稀(まれ)でしたが、コロナの影響を受け、ほとんどの学校がこうした方法を採るようになりました。
おそらく、これに関してはコロナ以前に戻ることはないでしょう。
以前は、学校側が参加人数を予測しにくかったため、資料が足りなくなったり、当日になって急きょ追加会場を設けたりするケースもありましたが、コロナをきっかけに事前予約制をとるようになり、こうした事態を避けられるようになりました。
ですから、今後もこのやり方を継続する学校が多いと考えられます。ただし、1回当たりの参加人数の制限は緩和されるでしょう。

参加申し込みは、開催1か月前くらいから始まることが多いので、説明会情報は早めにチェックしておきましょう。

一次情報の大切さ

皆さんはこれから志望校選びを積極的に行わなければなりません。
その際大事なのは一次情報を集めることです。一次情報とは「自ら体験することで得た情報、もしくは自ら調査することで得た情報」のことです。

たとえば、自分で実際にその学校を訪れ、自分で見たり聞いたりして得られたのは一次情報です。それに対し、行ったことのある人から得られた情報は二次情報です。
さらに、行ったことのある人の情報を集め、それを元に発信されたものは三次情報と言えます。

特にネットの世界には二次情報や三次情報があふれています。それらが「偽情報」ということではありません。信頼できる情報もたくさんあります。また、自分とは異なる見方を知るのも大事なことです。
が、中には実際には行ったことがない人の情報もありますし、悪意に満ちたものもあります。ですから真偽(しんぎ)(本当か嘘か)の見極めが非常に難しいのです。

学校選びに関する情報は、実際に訪れ自分の目で確かめることが可能です。できるだけ早く行動を始めてください。

授業が基本だが、決め手は自分流

合格に必要な基礎的な学力は学校の授業で身に付きます。
学校の授業や教科書の内容を超えた出題は高校入試ではあり得ないので、その意味で授業こそ最強の受験対策とも言えます。

ただ、人によって志望校が異なります。現時点での学力も違うでしょう。得意教科、不得意教科も人それぞれです。
そうなると、ある人にとって最適な方法が、別の人にとっては必ずしも適さないということが起こってきます。
ですから、半分は誰がやっても同じようなやり方になりますが、残りの半分は自分に合った方法と内容を自ら見つけださなければなりません。

それには試行錯誤が必要です。試しにやってみて、どうも良くないと思ったら、また別の方法を考え、それでも駄目ならまた別の方法を、という繰り返しです。

そしてここが重要ですが、これこそがピッタリという「自分流」を探し出すにはかなりの時間がかかります。誰かに教えてもらった方が近道なのは明白ですが、その労力と時間を惜しんではいけません。なぜなら、この試行錯誤のプロセスもまた重要な勉強だからです。

時間がかかることは早く手がけなければなりません。

すでに「自分流」が完成している人や、その原型が出来上がっている人はいいですが、そうでない人は、今すぐ始めたほうがいいでしょう。

学校ホームページの見方

これから皆さんは各校ホームページを見る機会が増えるでしょう。

情報発信の仕方はそれぞれですが、説明会などの情報は、多くの学校が「中学生の皆さんへ」、あるいは「入試情報」といったメニューを設け、その中で発信しています。中には「受験生向け」などの特設ページを設けている学校もあります。

埼玉県の場合だと、埼玉県立総合教育センターや埼玉県私立中学高等学校協会のホームページには説明会に関するまとめ情報が掲載されます(時期はすこし先になります)。
もちろん本紙(WEB版含む)でも発信します。

(よみうり進学メディア編集部)

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