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2023.6.30

〈2024年度入試〉7・8月のテーマ「夏休み、良い計画とは」-令和6年度

実行できないのは目標や計画に原因
願望を除き、数値化すれば誰でも結果は出せる

夏休みが近づいてきました。受験生にとって、とても大切な時期です。
ここでのガンバリが合否を左右すると言っても言い過ぎではありません。
この夏を実りの多いものにするためにどうしたら良いか。
今回は、目標や計画の立て方についてアドバイスします。

夏休みは大いに勉強するぞ。
そう考えている人は多いでしょう。それでこそ受験生です。ただ、酷暑の夏は必ずしも勉強に適した季節とは言えません。それに、コロナも完全に収束したとは言えず先行きは不透明です。
そんな中、皆さんには、強い意志と周到な準備をもって中学校生活最後の夏休みを迎えてもらいたいと思います。

計画倒れに終わらないために
皆さんは中学校に入ってから夏休み、冬休み、春休みを3回ずつ経験してきました。そして、それぞれ目標や計画を立てたと思います。表に書き出したかどうかは分かりませんが「あれをやって、これをやって」と、少なくとも心の中では決めましたね。

さて、結果はどうだったでしょう。その通り出来たこともあれば、出来なかったこともあるでしょう。
では、出来なかったことの原因はどこにあると思いますか。
急なアクシデントに見舞われたとか、あるいは意志が弱いとか、いろいろ考えられると思いますが、目標や計画の立て方が杜撰(ずさん)だったのもひとつの原因かもしれません。ちゃんとした目標や計画を立てれば、実行できるものです。ですから、この夏はきちんとした目標や計画を立てて臨みましょう。

計画は具体的に、数字で表す
特に大事なのは、目標や計画に具体性を持たせることです。
「勉強がんばる」では、よく分かりませんね。これでは何も実行できません。「数学を重点的にやる」なら、少し分かります。でも、重点的がどういうことか分かりません。

こうしたことを避けるのに良い方法は、数値化が可能なものは、できるだけ数字で表してみることです。
「たくさんやる」は「何時間やる」、「急いでやる」は「何時までにやる」となります。世の中の多くのことは、だいたい数字で表せます。ですから、数字の入っていない目標や計画は良くないんだな、実行できないんだな、そう思ってください。

勉強を時間以外の単位で考えてみる
夏休みの計画でよくあるのは「1日何時間勉強する」というものです。数字が入っているので、とりあえず良いのですが、他にもあるでしょう。
「問題集を3冊やる」あるいは「3回やる」。「単語を100個覚える」、「計算を300題、解く」、「本を1万円分読む」などです(最後は冗談)。
こうして数字で表しておくと進捗(しんちょく)状況が明確にわかります。進捗は進み具合のことですね。

こうしておくと反省もしやすいです。さらに修正もしやすいです。
ぜひこの方法を試してください。そうすれば皆さんは今まで以上に実行できます。

マイルールを決める
これは目標や計画ではありませんが、「気温が35度を超えたら、その日の勉強は2時間以内にする」と決めた受験生がいました。それが正しい判断なのか、適切な数字なのかは分かりませんが、このように自分なりのルールを定めるのはいいことです。

人から押し付けられたルールは守りたくありませんね。でも自分で作ったルールなら守れます。
実は勉強ができる人は、いちいち他人に言いふらすことはしませんが、細かいマイルールをたくさん持っていて、それらを確実に実行しているのです。

別の言い方をすれば、そういう人は自分で自分をコントロールできるということでもあります。決して難しいことではありません。「勉強中は半径2m以内にスマホを置かない」。その程度のことです。

目指すは計画の完全な実行

もう一度目標や計画の話に戻ります。

いくら数字で表されていても、その中に願望が含まれていてはだめです。「100個覚える」が、実は「100個覚えたいな」では、まず実現できません。
未来のことに希望や願望を込めること自体は必ずしも悪いことではありません。が、今年の夏休みの計画ではそれはやめてください。
願望を込めた100個の計画が半分で終わるくらいなら、最初から少なめにして完全実行したほうが気分はいいし、次につながります。

(よみうり進学メディア編集部)

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