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入試情報
2023.11.30

〈2024年度入試〉12月のテーマ「力のつく勉強法~どんな場面で実力がついているか」-令和6年度

どの瞬間で、どんな場面で実力がついているのか
いま一度 勉強法を見直し、合格を引き寄せよう

入試本番まで残り時間が少なくなってきました。
焦りを感じている人もいるかもしれませんが、皆さんの力はまだまだ伸びます。
ただし、そのためには、いま一度勉強法を見直す必要があるかもしれません。

家で復習する時に、力はぐんぐん伸びる

今回はタイトルにあるように皆さんの実力は、いつどの段階で付いているかについて考察してみましょう。

たとえば学校の授業です。先生の話を集中して聞いたとします。その段階でも力は付いているでしょう。また質問されてその答えを一生懸命考えたとします。もちろんその時も力は付いているでしょう。あるいはまた問題を出されてそれを必死で解いたとします。ここでも力は付くはずです。
では、ここまでで完ぺきでしょうか。このまま入試に臨んで大丈夫でしょうか。やはりこれだけだと少し不安が残ると思いませんか。何かやり残していますね。

そうです。勘のいい人はもう分かったでしょう。家で、自力で、復習することが必要なのです。この瞬間に真の実力としてあなたの中に定着するのです。短い時間でもいいですから必ず復習しましょう。

 

過去問学習は、解いたその後から始まる

次に過去問題集に取り組む場面を考えてみましょう。

まず問題を解きます。この時、頭は高速回転しているでしょうから、たしかに力は付いているでしょう。しかし、問題を解くことで得られるのは、自分の頭の中にある知識の確認に過ぎないとも言えます。

さらに力を付けるには、解けなかった問題や、間違った問題を自力でできるようにしなければなりません。解いて答え合わせしただけでは過去問練習をしたとは言えません。力を付ける作業は、過去問を解いたその後から始まるのです。

解説は何度も読んでください。教科書も繰り返し読んでください。それでも分からなかったら先生に質問してください。

 

友達と質問し合う時の注意点

皆さんは友達と一緒に勉強することはありますか。授業中は当然友達と一緒ですが、それ以外の場面でという意味です。
もしそのような場面があったらぜひ試してもらいたいことがあります。それは質問をし合うことです。

その場合、質問は単純な一問一答では駄目です。まったく意味が無いとまでは言いませんが、効果は高いとは言えません。
おすすめは「~について説明してください」といった質問です。たとえば「平安時代の文化について」「太陽暦と太陰暦について」といった形です。聞かれた方は、それについて知っていること全てを分かりやすく説明します。

この時、説明できたことは頭の中に入っていた事柄です。それを整理し相手に分かりやすく説明することで、さらに確かなものになります。つまり力が付きます。
また、説明できなかったことは頭の中に入っていなかったということです。課題が明確になったわけですから、すぐに復習しましょう。

なお、この方法は、自分一人でもできます。自分で質問して自分で答えればいいのです。

要するにここで述べているのは、これまで何度か繰り返してきた「アウトプット」の重要性です。覚えること(=インプット)に夢中で、それを外に出すことを怠ると力は付きません。

 

過去に受けた模試を解き直す

模試を受けたときは、できればその日のうちに、できなかった問題を解き直しましょう。これもまた力を付けるために欠かせない作業です。

模試問題は過去の傾向に基づいて作られています。したがって、本番入試でも同様の問題が出る可能性があります。つまり予想問題としての性質も併せ持っているのです。
偏差値や合格可能性を見て終わりにせず、必ずできなかった問題や間違った問題の解き直しをしましょう。

これから受ける模試だけでなく、これまでに受けた模試や実力テスト、学校の定期考査についても同様です。

 

焦らず繰り返せば、必ず結果は出る

以上、皆さんの力がどんな場面で付くのかを考えてみました。
この中で皆さんがこれまでやって来なかったことがあれば、今からでもいいですから始めてください。やった分だけの結果は必ず出ます。

残された時間は決して多いとは言えませんが、焦らず、一歩ずつ前に進みましょう。それ以外に合格を手にする方法はありません。

(よみうり進学メディア編集部)

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