計画をたてて、確実な一歩を歩め
県教育局は、10月31日、令和2年3月中学卒業予定者の進路希望状況(10月1日現在)を発表しました。高校等への進学希望者は、99・2%と過去最高となっていた。県内公立希望者の割合は2・2%減少・県内私立は、0・9%の増加でした。
中学校卒業予定者の減少から、公立高校で大きく募集人員を減らしたことや、国や県の私立高校在籍者に対する公的な学費助成金の充実などが影響しているようです。
今から、冬休み明けまでの日々に計画を立てて、本気で勉強していくことが、受験に勝つための大きなポイントになります。
卒業予定者の10月1日付け進路希望調査発表
来春の中学校の卒業予定者は、6万3093人で、前年より917人減少(進路希望調査実数より)します。そのうち志望校未定者を含め99・2%が高等学校等への進学を希望しています。また、希望校未定者を除く全日制課程への進学希望者は、卒業予定者の96・9%で、公立が71・2%、県内国・私立が14・5%、県外は、6・0%などとなっています。
公立・全日制の募集人員に対する希望倍率は、前年の1・24倍から下がり1・21倍だった。普通科は、1・31倍で前年より0・03%下がりました。
募集人員は、760人減少したが、倍率的には、やや低下するものと考えられます。
10月の進路志望校調査の倍率は参考程度
同調査は、県内の国・公立・私立中学校の3年生全員を対象に行われました。行きたい学校を1人1校答えるものです。
各校の倍率が気になり、思いもかけない高倍率に動揺する人も多いようです。
しかし、この調査は、時期も早いため、具体的な志望高校が確定していない人も多いのです。
学校ごとの希望状況は、事前の人気度や、全体傾向をチェックする程度にとどめておいたほうが良いようです。
進路希望調査は、例年、10月1日と12月15日付けで、通学する中学校で実施される。結果は、1月12日前後に新聞発表にされます。
志望校も固まってくる時期の実施のため、例年、受験生の動向を見る重要資料となります。
公立の志望校の確定は、冬休み後でも可能
令和2年の公立入試日程は学力検査が2月28日からスタートします。
出願日は2月17日、18日で、20日、21日が志願先変更期間です。
冬休み中の学習の成果や、通知書の内容を確認してからの出願となるため、受験校の最終決定には若干の時間があります。この期間に、しっかり勉強し、自らの志望校を見定めましょう。
調査書の内容を「通知書」で確認できる
県内公立中学校では、調査書の内容を生徒・保護者に開示する「通知書」を12月の最終授業日から2月3日の間に、発行することを申し合わせました。
各教科の評定については、確定した段階から受験生からの希望があれば、口頭等で伝えても良いとされています。
また、受験する高等学校へ提出される調査書の内容は「通知書」で確認できます。確認しておきたいことは、評定の数値や特別活動の記録だけではありません。
校外の活動でも、選抜での内申の加点になる可能性があります。
各種検定や舞踊、書道、華道、茶道、囲碁、将棋など師範や段級位の特技は、あらかじめ担任の先生に報告しておきましょう。
教科書は、最高の参考書
公立の入試問題の出題範囲は「中学校の3年間で学習した内容」とされています。また、各学年の内容がまんべんなく出題されることも特徴です。
従って、教科書中心に中学1年生の内容から見直しておきましょう。
また、公立・私立ともに過去の入試問題を繰り返し解いてみることが特に重要です。
同じ問題は出題されませんが、入試の傾向や難易度に特段大きな変化は少ないはずです。
これまで受験した模擬テスト、中間・期末テストなどで、間違えた箇所も見直しておきましょう。
現実的な計画をたてて、冬休みを乗り切ろう
今から冬休み期間中を含めての日々の過ごし方が、大きなポイントとなります。
学校や塾での勉強とは別に、自学・自習の必要があるということです。
自分なりの勉強のスケジュールを作り、そして、強い意志で実行して行ってください。
計画は、現実的なものが望ましいです。時間的なことよりも毎日のノルマを定め、実行していく、という形式だど着実に捗りそうですね。
計画を立てて、それを実行できたなら、それは今後の皆さんの自信につながることでしょう。
悔いのない受験は、健康管理から
冬の兆しが強くなってきたが入試当日だけでなく、今日から受験までの日々の皆さん自身の健康管理も重要な入試の対策です。
だらだら起きているのではなく、無駄を省いて睡眠時間を確保すること。人ごみは出来るだけ避け、外から帰ったら手を洗い、うがいを忘れないこと。
無理せず気候に合わせて、薄着を控えることなど注意しておくことはたくさんあります。
これらも含めて受験ということです。
風邪の症状や腹痛などがあったら、早めにお医者さんに行きましょう。