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埼玉 入試情報
2019.10.29

〈2020年度入試〉埼玉入試情報「私立高校入試の変更点」-令和2年度

私立高校も入試準備着々
学校説明会、個別相談に行こう

令和2年度入試に向けて、私立高校の募集要項が出そろった。現高校2年生が大学入試を迎える時から、大学入試改革が実行される。
まだ、確定していないことも多いが、それに向けて、舵を切る私立高校は、増加しているようだ。
学校ごとの変化では、叡明で情報科が募集停止となり、城北埼玉、埼玉平成など5校で、コースの新設や改編を行う。
気になる高校の、説明会や相談会に参加して情報収集をしておきたい。

私学で急速に進む、大学入試改革への対策

現中学3年生は、大学入試改革の3期生となる。
このため、大学入試の改革を視野に、教育改革を発表する学校が増加しているようだ。グローバル教育(※1)やアクティブラーニング(※2)型授業、ICT教育(※3)の導入などだ。
県内私立高校の令和2年度入試変更点では、学科・コースの改編を行う高校が目に付く。
コースの新設や再編、などは、学力レベルの変化の可能性も高く、高校選択に影響する。
希望する学校の説明会へ参加し、入試制度や基準だけでなく、授業時間や教育の特色などを聞き取ることが必要となろう。
岩佐教育研究所がまとめた県内私立の主な変更点は次のとおりだ。(9月20日判明分まで)
まだ調査中のため、必ず該当の学校の入試情報を確認してほしい。

※1 国際的な視野を育む教育。
※2 教師による一方的な授業だけでなく、生徒参加型授業を指す。
※3 コンピューターやインターネットなどの情報通信技術を活用して行う教育。

■学科・コースを変更

・城北埼玉(川越市)→ コース制に再編。本科、フロンティアの2コース制へ。

・狭山ヶ丘(入間市)→ 国立・難関・特進・総進の4コース制を1類・難関国立、Ⅱ類・特別進学、Ⅲ類・総合進学、Ⅳ類スポーツ進学の4コースに再編。

・西武学園文理 (狭山市)→ 普通科にスペシャルアビリティクラス新設。指定部活、単願のみ。

・山村国際(坂戸市)→普通コースを進学コースに改編。特進A、特進B、進学の3コース制。

・東京農業大学第三(東松山市)→Ⅰコースにグローバル課程を設置。

・埼玉平成(毛呂山)→特選、特進Ⅰ、特進Ⅱ、進学。の4コースをS特進、特進、進学の3コース制に再編。

・叡明(越谷市)→情報科募集停止。普通科の特別選抜、特別進学(Ⅰ・Ⅱ類)、進学(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ類)の3コース5類型の募集。

 

9月の進路希望調査で志望校選択がスタート

9月末に中学校を通じて、皆さんの第一回進路希望調査が実施された。
はっきりと目標校が決まっている人がいる一方、まだ漠然としている人もこの時期では多い。
この結果は、11月上旬に新聞で公立高校の志望状況として発表される。
学校説明会や私学の個別相談、模擬テストの結果などから、志望高校は変化する。高倍率になっていても驚く必要はない。
第二回目の進路希望調査が12月の中旬に実施される。この時点では、多くの受験生が、志望校を決めているようだ。
前年度の入試では、12月15日現在の志望校調査で公立志望とした人が、卒業予定者の70・2%で、その内98・3%がそのまま公立に出願していた。
ただし、公立の出願は2月17日からなので、冬休みの成果を見て受験校の最終決定をする人は多い。12月15日は、公立か私立かの決断をする目安日ということになる。

私学独特の入試制度を研究が合格のカギに

令和2年度入試に向けて、県内外の私立高校の学校説明会や入試説明会が佳境に入った。
これらの説明会に参加することで、各コースの内容、教育課程、進学実績などの詳細な情報を得ること、校舎施設の見学をするなどの他に、入試の種類や基準などの情報が得られる。また、同時に実施される個別相談では「合格の可能性」などを聞くことができる。
各校では、推薦・専願・単願などの第一志望者を対象とする入試と、公立との併願を前提としての入試を設けている学校が多い。また、ほとんどの学校で、第一志望者と併願での受験生に対して、独自の優遇制度がある。
入試制度を調べ、これらの優遇制度を利用することが、私立受験で合格を勝ち取るカギとなる。

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