よみうり進学メディア

埼玉 入試情報
2024.5.9

〈2025年度入試〉埼玉入試情報「令和6年度公立高校入試の検証から7年度入試を探る」前編

入試を知って、計画を立て、実行していこう

連休があけて、中学3年生は令和7年度入試に向けて本格的に始動する時節が到来した。

令和8年4月から、県立高校の統合再編により6校の新校が誕生する。
誕生する新校では、グローバルな人材育成を目指す国際系の学科、アニメーションやロボット工学系などの斬新な学科の新設が予定されている。

現在の3年生が受験する7年度入試では、今春と変化がないと見られる。
変化がない入試だからこそ、2回にわたり、6年度の公立入試を振り返りながら、7年度入試への対策を探っていく。

令和6年度の公立入試は、やや厳しくなった

令和6年度の公立高校(全日制)の入試では、3万5130人(転編入枠240人、伊奈学園中、市立浦和中、川口市立中からの内部生を除く)の募集人員に対し、3万9587人が出願した。※1
12月の進路希望調査での公立希望者4万27人のうち98.9%が出願したことになる。出願倍率(出願者÷募集人員)は1.13倍で、前年より0.02ポイント増加した。

出願日は2月7日・8日・9日(7日は郵送)、県内私立の入試は終了しているが、都内私立の一般入試直前にあたる。
志願先変更を経て、受験当日の欠席者が138人、確定から当日までの志願取り消し者が265人出て、受検倍率も、前年より上昇し1.11倍になった。

合格発表では、転編入枠を含め募集人員を上回る合格者を出す学校もあったが、実質倍率は1.15倍(実受験者数÷合格者数)となっていた。6年度入試の不合格者は5,069人。前年の5,009人より多くなっており、人気校の入試の厳しさは継続している。※2

 

■※1 令和6年度埼玉県公立高校「出願時」の各校倍率はこちら:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉埼玉県 公立高校「出願数(2月9日付け)」 市立浦和1.82倍-令和6年度
■※2 令和6年度埼玉県公立高校「入学許可候補者数」の数値はこちら:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉埼玉県 公立高校合格おめでとう「合格者数・各校倍率」-令和6年度

7月には公立の要項、募集人員が発表される

令和7年度の入試は、ほぼ前年に準じた日程で実施される予定だ。※3

また、出願が1月27日から2月10日、出願書類の提出期間が2月13日、14日、17日となり(13日は郵送)、志願先変更が2月18日と19日と発表された。
出願は、全校で電子出願(インターネット出願)になる。

入試選抜についての基本方針に変化はないとみられる。
例年、募集定員は6月に発表、各学校の入試選抜基準や選抜要綱などは7月中旬頃に発表される。

来春の入試に臨む公立中学校卒業予定者は、およそ5万8470人,前年から340人程度減少する見込みだ。(令和5年度学校便覧より・義務教育学校9年生を含む)
全日制の募集人員はそれに伴い、5学級程度減少すると見られる。

埼玉県では「魅力ある県立高校づくり」の第一期計画において、昨年度に飯能と飯能南の統合により「飯能高校」が開校。児玉柏楊と児玉の統合によって「児玉高校」が開校した。
現在の中学2年生が受験する8年度には、和光国際と和光、岩槻と岩槻北陵、秩父と皆野、越生と鳩山、八潮南と八潮、大宮工業と浦和工業の統合による新校開校が予定されている。
新校では、伝統文化を継承する秩父新校の国際教養科、グローバルな国際人の育成を目指す和光国際新校の国際科、アニメーションと美術の融合を目指す越生新校の美術表現科、先端産業分野で大宮工業新校のロボット工学科などが注目される。
和光、岩槻北陵、皆野、鳩山、八潮、浦和工業の6校は、6年度の募集は停止となっている。

■※3 令和7年度埼玉県公立高校入試日程について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉埼玉県 公立高「入学者選抜の日程」学力検査は2025年2月26日 -令和7年度

選択問題は難問が続く事前の研究は不可欠に

入試選抜は、調査書と学力検査の得点の総合評価(合計得点)で行われる。
受験生には、得点力を高めるための自ら学ぶ力と、評定を確保するための努力(中間・期末考査の頑張りや授業への集中力)が求められる。

6年度の数学・英語の学校選択問題採用校は、浦和、浦和第一女子、浦和西、市立浦和、大宮、蕨、川口北、川越、川越女子、川越南、所沢、所沢北、和光国際、熊谷、熊谷女子、熊谷西、不動岡、越ケ谷、越谷北、春日部、大宮北、川口市立の22校だった。
選択問題には難問が多いとされるが、志望校が選択問題採用校ではないからといって、難しい内容の勉強をしなくてよいということではない。
難問まで含めてが中学校での学習範囲であり、高校での学習は、そこからの積み重ねとなっていくからだ。
令和7年度入試の選択問題採用校は、まもなく発表される見込みだ。

2回の志望校調査が、志望校を決めるタイミング

埼玉県では、例年10月1日と12月15日付けで、国・公・私立の中学3年生、義務教育学校9年生の進路希望調査を実施している。1人1校、第一志望校を中学校に提出、その結果が集計される10月1日付けは11月初旬、12月15日付けは、1月中旬に発表される。

2回目の調査は、私学の個別相談が終了し、調査書の評定も確定する時期にあたる。第一志望の高校が決まった受験生が多くなるため、その年度の入試の動向を知る重要な資料となる。
志望校の決定のタイミングは、この調査の時点とする人が多いようだ。

 

■昨年度(令和6年度)の「進路希望調査(12月15日付け)」を見てみましょう:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉埼玉県「進路希望調査結果(12月15日現在)」発表-公立校では市立川越2.64倍、市立浦和2.34倍

連休があけ、いよいよ受験期が開始される

令和7年度入試に臨む際のポイントは、各教科の評定の扱いだ。
各教科の評定の基となる観点別評価は、全教科「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点となる。
すべての観点がA~Cで評価され、それを基に評定が決まることになる。

定期考査の結果はもちろんだが、日々の授業態度や積極的に授業に臨む姿勢、考えて発表する内容、提出物などが大きなウエイトを占める。
連休があけ、いよいよ受験を意識する時期となった。早めのスタートで志望する高校と出会って欲しい。

 

(岩佐教育研究所 岩佐桂一)

「後編」は紙面版2024年6月号(6月7日配布開始)に掲載予定です。

 

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