よみうり進学メディア

東京 入試情報
2020.4.10

〈2021年度入試〉東京入試情報 「令和2年度入試から3年度入試へ」

受験スケジュールを確認して、スタートダッシュ

中学3年生になった皆さんには、新型コロナウイルスで出口の見えない戸惑いを感じている人も多いと思う。
しかし、皆さんの前には、高校受験が待ち構えている。
受験生に求められることは、『自分の適性や将来の志望を考える』、『適切な志望高校を選択する』、『学力の充実をはかる』の3点だ。
3年度の都立・私立高校の推薦入試開始まで、あと9か月余り、入試までの流れをつかみ、目的意識を持って、計画を立て、充実した一年を過ごして欲しい。

入試変更はないが、英語スピーキングの確認プレテスト開始

令和2年度の都立高校の入試選抜は、「推薦」、「第一次・分割前期(以下前期と呼ぶ)」、「分割後期・第二次」の3段階で実施された。
3年度入試では、公・私立の入試日程も含め、大きな変更はないと見られる。一方、実技系4科目の評定がより重視されるようになっていることに注意が必要だ。
また、4年度に実施が予定される英語スピーキングテストのプレテストがスタートした。入試選抜の資料にはならないが、全員が受験することになるので、後輩たちのために本気で臨んで欲しい。

4月から、私立高校の授業料補助金が強化に

都内生が都内外の私立高校に通う場合、家庭の年収目安910万円未満の場合、国と都で46万千円までの授業料補助が支給されるようになる。
また、入学金や施設費等は実費だが、補助金の大幅な増額によって、学費を気にせず、自由な志望校選択が可能になっている。

大学入試改革がスタート、大きく教育も変化する

来春の大学入試から、大学入試改革が実施される。大学センター試験が廃止され、『大学入学共通テスト』が導入される。
これまでの学力評価に加えて、思考力・判断力・表現力などが評価され、グローバル化への対応力が求められる。
この改革だけではなく、現在、小・中・高の教育内容が見直され、大きく変わりつつある。
志望校の選定には、各学校の英語教育やICT教育などの取り組み情報が必要になってくる。

自分だけの年間の受験スケジュールをたてよう

4・5月~ 実力養成の期間。将来の進路を考える。間の大まかな受験計画を立てよう。
6月・7月~ 各高校の体験入学・説明会などのスケジュールが発表される。
8月~ 高校の体験入学にも是非参加しよう。
9月~ 都立高校の選抜要綱が発表される。志望高校をリストアップして、文化祭に行ってみよう。
10・11月~ 私立高校の個別相談が開始。東京で大規模な進学相談会が実施される。目指す高校を見つけよう。
12月~ 調査書の確定。中学校で3者面談などが実施される。志望校の確認と受験作戦をたてよう。
大規模な相談会や学校ごとの説明会は、変更になる可能性があるが、インターネットなどを上手に利用して情報を入手して欲しい。

コロナウイルスなんかに負けるな

連日マスコミで新型コロナやオリンピック延期などの話題が、報道され、落ち着かない日々を過ごしている人も多いと思う。
しかし、あと9か月後には、受験が控えている。一日も早く復習を開始して欲しい。
予定が変更されることがあるかもしれないが、部活や修学旅行などの学校行事や、各種検定や模擬試験などへの参加で、3年生の1年間は忙しい。
早めのスタートと、なにがあってもくじけない強い心が何より重要だ。