受験レースはすでに始まっている
さあ、今すぐスタートを切ろう
令和7年度(2025年度)の首都圏高校入試は主な日程が終了しました。
それはとりもなおさず新たな受験シーズンの幕開けということでもあります。
受験本番は来年ですが、準備に当てられる時間は10~11か月ほどしかありません。
今すぐアクションを起こしましょう。
はじめに用語(言葉)の確認をしておきましょう。
今後、中学生の皆さんにこの紙面やWEBサイトを通じて情報をお伝えしますが、その中で「令和8年度入試」とか「2026年度入試」という言葉が頻繁に登場します。令和7年(2025年度)の4月に中学3年生になる皆さんが受けるのは「令和8年度(2026年度)入試」です。各高校から発信される情報にも同じことが言えます。
特に今の時期(3月から4月にかけて)は、ホームページなども古い情報と新しい情報が入り混じっていることが多いので注意してください。
受験や受験勉強はしばしばレースに例えられます。たとえばマラソンのようなものだと言われることもあります。
たしかにペース配分など似ている部分もありますが、決定的な違いがあります。それは受験にはスタートの合図がないことです。全員が一斉にスタートするわけではありません。
おそらくすでにスタートを切っている人もいるでしょう。春休みから、あるいは新学期からと考えている人もいるでしょう。中には、部活などが一区切りついた夏休みからとのんびり構えている人もいるかもしれません。
「入試本番は来年」と言うとまだずっと先に思えてきますが、実際は10か月か11か月後です。そう考えればスタートのタイミングが1か月違うことがどれほど重大であるかがわかるでしょう。今すぐスタートを切りましょう。
今スタートのタイミングの話をしましたが、皆さんにもうひとつ重要な指摘をしておかなければなりません。
それはスタートラインのことです。
陸上競技などではスタートの位置は全競技者同じです。しかし、受験レースでは人によりスタートラインが異なります。
1・2年生までの勉強がしっかりできている人はかなり前の方からスタートするイメージです。それに対し、これまでの勉強が十分ではない人はかなり後ろの方からスタートするイメージです。
最初に述べたスタートのタイミングと合わせて考えると、スタート位置がかなり後ろの方の人が、ゆっくりスタートを切ったのでは、前の方で早めにスタートを切った人に追いつけるはずがありません。
これまでの勉強がやや不足しているという自覚のある人は、1日も早くスタートを切り、前を行く人との差をつめましょう。
逆に、これまでしっかり勉強してきた人は、早く受験勉強のスタートを切り、リードをさらに広げましょう。
中学生の皆さんはよく「みんな」という言葉を使います。「まだ、みんな(受験勉強を)始めていない」、「まだ、みんな(志望校を)決めていない」といった感じです。
この場合、「みんな」というのは自分の身の回りの顔や名前も知っている仲間を指していると思います。もちろん、そういう使い方があってもいいですが、高校受験というのは、顔も名前も知らず、会ったこともない何千人、何万人との戦いだということを忘れてはいけません。
視野を広げましょう。アンテナは高めに張りましょう。
今の時代、情報はインターネットで簡単に集められます。受験についての情報も、高校についての情報も、居ながらにして手に入れることができます。どこにも出かけず、ただじっとしていても入手できるのです。
しかし、これらの情報は「二次情報」です。
情報には「一次情報」と「二次情報」があります。
「一次情報」は、自分が直接体験したり、調査したり実験したりして得られた情報です。それに対し「二次情報」は、他人から聞いたり、他人が書いたものを読んだりすることで得られた情報です。ちなみに、この記事から得られた情報は「二次情報」ということになります。
どちらが優れていて、どちらが劣っているというものではありません。両方が必要です。ただ、どちらかと言うと「一次情報」が不足しがちです。イベントに参加するとか、実際に学校を訪ねてみるとか行動が必要だからです。
入試本番はあっという間にやってきます。準備や行動が早過ぎて失敗することはありません。さあ、今この瞬間から受験生になってください。
(よみうり進学メディア編集部)
☆よみうり進学メディアではX(旧Twitter)で記事更新をお知らせしています☆
X(旧Twitter)のフォローをすると、随時掲載情報が受け取れます。受験情報をお見逃しなく!
■よみうり進学メディアX(旧Twitter)はこちらをクリック
x.com@yag_ysmedia