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千葉 入試情報
2025.11.26

〈2026年度〉千葉県 私立高「令和8年度 千葉県内私立入試の動向」

「将来の自分にとって価値ある志望校選択を!」

将来の自分にとって価値ある志望校選択をするためには、その高校のことをよく知る必要があります。しかし私立高校はコース改編や選抜方法を変更することが多いので注意が必要です。ここでは来春の入試でどのような高校がどんな変更をするのかみていくことにしましょう。

 

2021年度より公立高入試が一本化されたことや、私立高の授業料支援制度の充実などによって私立志向が高まり、その結果私立高入試のハードルが上がってきています。

2026年度は昭和学院、光英VERITAS、東京学館浦安、流通経済大学柏、我孫子二階堂、東京学館、愛国学園四街道などが出願基準を上げています。
このうち、東京学館浦安は2年連続、東京学館は3年連続のアップ。昭和学院は2023・2024年度に、流通経済大学柏は2024年度に上げており、1年置いてのアップとなります。流通経済大学柏は併願推薦も廃止するため、かなりハードルが上がります。東葉も特進の併願推薦がなくなるほか、後期入試を廃止します。

基準アップ以外でハードルを上げる学校もあります。千葉商科大学付属は一部のコースで3科の基準を必須とします。また二松学舎大学附属柏は進学コースが募集停止になるほか、加点の対象が検定3級から英検準2級に格上げされます。
日本体育大学柏はアカデミックとアドバンストをオーセンティックラーニングコースに一本化します。出願基準はアドバンストの基準より高いので実質的にハードルが上がることになります。

このほか注目されるのが渋谷教育学園幕張の定員減です。55人から35人に減少します。これにより合格者が絞られれば、かなり厳しい入試になりそうです。

 

一方、ハードルを下げて利用しやすいように変更する学校もあります。
敬愛学園は2024年度に廃止した進学のB推薦を復活させ、A推薦の基準を緩和します。植草学園大附属や千葉明徳は加点制度の加点項目を増やします。また、日出学園は推薦の募集人員が20人から50人程度になります。昭和学院秀英は第一志望加点制度を導入します。9科36、3学年の欠席・遅刻・早退の合計が10回以内の場合、入試得点に5点加点されるというものです。渋谷教育学園幕張からの移動が起こるかもしれません。成田と麗澤は英検準2級も加点されます。

 

単願入試や併願入試には内申による出願基準を設定している学校がほとんどです。また英語検定や漢字検定などの資格や部活動の実績、生徒会活動などを評価して内申や入試得点に加点する学校もあります。併願・単願ドットコムで検索すると、自分に合った学校が見つかるかもしれません。ぜひ試してみてください。

 

上記以外にもさまざまな変更点があるので、来春の入試に向けて最新の情報を説明会などで確認し「将来の自分にとって価値ある志望校選択」に努めましょう。

 

監修:高校入試活性化委員会(株式会社 リヴィジョン)


(編集部補足)
私立高校の動向は、学科やコースなどの改編、募集人員の増減に加え、進学実績が伸びていたり、特色のある学習の開設や校舎の新設などによっても変動します。
本年度のみでなく、過去年度の動きも併せてご一読ください。
■令和7年度
〈2025年度〉千葉県 私立高「令和7年度 千葉県内私立入試の動向」
■令和6年度
〈2024年度〉千葉県 私立高「令和6年度 千葉県内私立入試の動向」
■令和5年度
〈2023年度〉千葉県 私立高「2023年度(令和5年度) 千葉県内私立入試の動向」

 

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