令和8年度の神奈川県私立高入試はどのような入試だったのでしょうか。その特徴を挙げると次のようになります。
①難関校の応募者が増加し挑戦志向の傾向がみられた。
②推薦入試の応募者が増加し、一般入試は減少する学校が多かった。
③オープン入試の応募増が目立った。
これは今年度から私立高校の授業料に対する国の就学支援金の年収制限が廃止され、併せて支援額が増額されたことが背景にあります。
この変更により公立から私立へ志望を変更する受験生が増え、応募動向の変化につながったと考えられます。

県内屈指の難関校慶應義塾は一般入試の二次検査を廃止したことが影響し応募者は25%の大幅増となりました。また法政大学国際(学科)は15%増、法政大学第二(学科)はほぼ前年度並みでしたが、3校ともこの5年間でもっとも多くの応募者を集めており、難関校を志望する受験生が増加する挑戦志向の傾向がみられました。
公立から私立への移動によって私立推薦入試の応募者が増加しました。
また公立志望者の減少が私立併願者減につながり、結果的に一般入試の応募者が減少することになりました。
麻布大学附属は出願基準を上げたものの、推薦入試の応募者は45%の大幅増、一方で一般入試は5%の減でした。横浜清風や相洋も同様に基準を上げていますが、推薦入試は増、一般は減っています。このほかにも横浜隼人、平塚学園、湘南工科大学附属、横浜、アレセイア湘南などで一般入試から推薦へ移動した動きがみられました。
オープン入試は試験当時の検査の結果をメインに選考する入試です。募集数が少なく、不合格者も多いことから利用者は限定的でしたが、近年の私立志向の高まりにより利用者は増加傾向にありました。
そして令和8年度も積極的に挑戦する受験生が増加したようで、中堅上位校を中心にオープン入試の応募者増が目立っています。しかし、だからといってオープン入試が入りやすくなったかといえばそうでもないようです。
中央大学附属横浜は18%の応募増でしたが、合格者を絞ったため実質倍率は3.91倍から5.48倍に急騰しました。日本大学も応募者は20%増で実質倍率は1.96倍から4.76倍へと上がっています。
横浜創英も67%の大幅増、実質倍率は1.49倍から2.74倍にアップしました。
一方で日本大学藤沢は49%の応募増でしたが、合格者を増やしたため実質倍率は変わらず、横須賀学院も応募者は28%の増でしたが、オープンⅡの合格者を増やしたことからオープン全体の実質倍率は1.94倍から1.75倍に下がるなど変動が激しい入試になっています。
監修:高校入試活性化委員会(株式会社 リヴィジョン)
(編集部補足)
■私立高校の動きについては過去の概況も確認しておきましょう。
・「神奈川県 私立高校 令和7年度(単願・併願情報)」:よみうり進学メディア
〈2026年度入試〉 神奈川県 「私立高校入試の動向 令和7年度」
・「神奈川県 私立高校 令和6年度(単願・併願情報)」:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉神奈川県 私立高校「令和6年度 私立高入試の概況」
・「神奈川県 私立高校 令和5年度(単願・併願情報)」:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉神奈川県 私立高校「令和5年度 私立高入試の概況」
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