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公立高校だけでも3校で迷っているというのは、それだけ真剣に学校選びに取り組んでいるということです。まずはその姿勢を大切にしてください。
近年は高校選びのスタート時期が早まっています。以前は中学3年生になってから説明会に参加する人が中心でしたが、最近では中学1・2年生のうちから進学フェアに参加する人も増えています。
それに呼応して高校側も中学生だけでなく、小学生向けの説明会を行うようになりました。そのため、夏休み前の今の時期には、すでに志望校をかなり絞り込んでいる受験生もいます。
ただし、それを聞いて焦る必要はありません。高校選びは早く決めることより、自分に合った学校を見つけることが大切だからです。
参加する行事の優先順位としては、まず進学フェアで複数の学校を比較し、その後に興味を持った学校の説明会へ参加するのがおすすめです。さらに授業見学や学校公開があれば積極的に参加してください。高校生活の中心は授業ですから、実際の様子を見ることは重要です。
部活動を重視する人は部活動体験にも参加してみましょう。活動内容や先輩たちの雰囲気は現場でしか分からないことが多いからです。
迷ったときは「この学校に毎日通う自分を想像できるか」という視点で考えてみてください。
夏休み前の今は高校選びの大切な時期です。周囲と比べる必要はありません。自分のペースで情報を集め「ここで3年間頑張りたい」と思える学校を見つけてください。
A
部活を理由に志望校を考えることは、決して悪いことではありません。高校選びのきっかけが部活動だったという先輩はたくさんいます。
「将来なりたい職業がない」と心配しているかもしれませんが、その必要もありません。
中学生の段階で将来の職業がはっきり決まっている人のほうが少数派です。聞かれるたびに答えが変わる人も珍しくありませんし、高校に入ってから興味のある分野を見つける人も大勢います。
では、なぜ保護者の方は「もっと考えなさい」と言われたのでしょうか。それは部活で選ぶこと自体を否定しているのではなく、「部活以外の面も見てほしい」という意味ではないでしょうか。
高校生活は3年間続きますが、部活動を続けられる時間は意外と限られています。ですから、授業の内容や進路指導、通学時間、学校行事などもあわせて確認しておくことが大切です。
たとえば「部活がやりたい」という理由に加えて、「学校の雰囲気が好き」「通いやすい」「進学実績にも納得できる」など、2つ目、3つ目の理由が見つかれば、より自信を持って志望校を選べるでしょう。
学校選びに完璧な理由は必要ありません。きっかけが部活でもかまいません。ただし、入学後の高校生活が部活だけになってしまうのは少しもったいないと思います。
ぜひ説明会や学校公開にも参加し、その学校で学ぶ自分、成長する自分も想像してみてください。そうすれば、部活への興味を出発点にしながら、自分に合った学校を見つけることができるはずです。
A
ご質問の内容を整理すると、「飽きっぽい性格を何とかしたい」「ひとりで勉強するのが苦手」「集中できる方法を知りたい」という3つの悩みがあるようですね。
まず「飽きっぽい性格」についてです。
性格を急に変えるのは簡単ではありません。しかし、無理に変えようとする必要もありません。もし長時間同じことを続けるのが苦手なら、その特徴に合わせて勉強方法を工夫すればよいのです。
例えば、英語を1時間続けるのではなく、英語20分、数学20分、理科20分というように、短い時間で内容を切り替えてみてください。
飽きる前に次の教科へ移るほうが、結果として長く勉強を続けられることがあります。
次に「ひとりで勉強するのが苦手」という点です。
勉強は必ずしもひとりでやらなければならないものではありません。塾の夏期講習を利用したり、自習室を活用したり、友達と一緒に勉強したりする方法もあります。大切なのは自分に合った学習環境を見つけることです。
最後に「集中」についてです。
多くの人は、何時間も集中し続けることが理想だと思っています。しかし実際には、高い集中力はそれほど長く続きません。むしろ、集中したら少し休み、また集中するという繰り返しのほうが現実的です。
夏休みの目標は、1日中集中し続けることではありません。「集中」と「リラックス」を上手に繰り返しながら、結果として多くの学習時間を確保することです。自分に合った勉強のリズムを見つけられれば復習も順調に進むはずです。
A
「どうしても行きたい学校がある」というのは、とても大切なことです。受験勉強は苦しい場面もありますが、目標がはっきりしている人ほど最後まで頑張れます。
ただ、偏差値を10上げるという目標については、少し冷静に考える必要があります。受ける模試にもよりますが、得点に換算すると20点前後上げなければならない場合もあります。100点満点のテストで50点を70点に、あるいは70点を90点にするようなものです。
決して不可能ではありませんが、かなり高い目標であることは理解しておきましょう。
また、夏休みだけで達成しようとすると、思うような結果が出なかったときに焦りや不安が大きくなります。むしろ「夏休みで大きく前進し、その後も伸ばし続ける」という長期的な計画のほうが現実的です。
勉強法としては、すべての教科を同じように頑張ろうとしないことです。3教科や5教科を一度に大きく伸ばすのは簡単ではありません。
まずは自分が比較的得意な教科や取り組みやすい教科に力を集中し、「前よりできるようになった」という実感を得ることを目指してください。その成功体験が次の教科への自信につながります。
成績を大きく伸ばすときに必要なのは、力を分散させないことです。あれもこれもと手を広げるより、ひとつの課題を徹底して克服するほうが効果は高くなります。
偏差値10アップは簡単な目標ではありません。だからこそ、限られた時間を集中して使うことが大切です。その覚悟があれば志望校への距離は確実に縮まるでしょう。
A
苦手科目を勉強しているのに点数が伸びる気がしないと、不安になりますよね。しかし、まず知っておいてほしいのは、苦手科目でも努力を続ければ必ず成績は上がるということです。
ただし、そのためには時間が必要です。苦手科目はある日突然できなくなったのではなく、分からない内容が少しずつ積み重なり、気がついたら苦手になっていたはずです。そうであれば、回復にもそれ相応の時間がかかるのは当然です。
多くの受験生は、頑張っているのに成果が見えない時期に勉強をやめてしまいます。あと少し続ければ伸び始めるというところでやめてしまうことも少なくありません。それでは今までの努力がもったいないです。結果が見えなくても、もう少し粘り強く続けてみてください。
数学が得意なのであれば、その強みも大切にしましょう。「100点は無理だから」と考える必要はありません。満点でなくても、90点台後半やそれに近い点数を目指すことはできます。受験では苦手科目を補うだけでなく、得意科目でしっかり得点することも重要な戦略です。
「何をどこまでやればいいですか」ということですが、得意科目に関しては上限を決めないほうがよいと思います。「ここまでできれば十分」と考えると、その時点で成長が止まってしまうからです。
苦手科目は焦らず継続し、得意科目は限界を決めずに伸ばす。この両方を意識して勉強を続けてください。受験勉強では、苦手を克服する力と長所をさらに伸ばす力の両方が大切なのです。
A
模試の結果が思うように伸びないとがっかりしますね。しかし、まず考えてほしいのは、入試本番の問題は中学校3年間の学習内容すべてが出題範囲だということです。ですから「範囲が広すぎる」と悩んでいても、残念ながら本番ではさらに広い範囲と向き合わなければなりません。
点数が伸びない原因をすべて範囲の広さに求めるのは少し危険です。実際には、基礎・基本の知識が十分に定着していないことが原因の場合も少なくありません。
模試を受けたら、必ず確認してほしいのが問題ごとの正答率です。多くの模試では、小問ごとの正答率が示されています。
例えば正答率70%の問題があったとします。その問題を自分が正解できていたでしょうか。もし間違えていたなら、多くの受験生が解けている問題を落としていることになります。これは基礎知識の理解に課題があるというサインですから、すぐに復習しなければなりません。
一方で、正答率10%や20%の難問が解けなかったとしても、それほど気にする必要はありません。重要なのは、多くの人が正解する問題を確実に取れるようにすることです。
よく「模試は受けた後が大事」と言われます。試験を受けて、返却された点数や偏差値を見て終わりでは、何回受けても実力向上にはつながりません。
模試は自分の弱点を発見するための道具です。どこで失点したのか、なぜ間違えたのかを分析し、次の勉強に生かしてください。そうすれば、模試は成績を伸ばすための強力な味方になるはずです。
(回答者 教育ジャーナリスト 梅野弘之)
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