よみうり進学メディア

入試情報
2020.10.9

〈2021年度入試〉10月のテーマ「どうする、学校説明会参加」

説明会は予約開始日時をチェック
学校選びは大事だが実力アップを忘れずに

皆さんの学校選びもいよいよ本格化する頃でしょう。
しかし、今年はコロナの影響で説明会実施回数も少なく、なかなか思うように学校情報が集まらないという声も聞かれます。
そこで今回は、それらへの対策を中心にお伝えします。

説明会予約は初めの方に集中する

前号(9月号)で、学校説明会の日程をチェックし、早めに申し込みをという話をしましたが、受験生の皆さんの動きは予想以上に早く、予定数がすぐに埋まってしまった学校も多いようです。
そのため、「予約が取れない」と焦っている人がいると聞きます。
しかし、ここはひとつ落ち着いて考えてみましょう。
申し込みは最初の方に集中するものです。1回目より2回目、3回目、または10月より11月、12月という具合に、後ろに行けば行くほど予約は取りやすくなるものです。

高校側も実際に来て欲しいと思っている

皆さんが実際に学校を見てみたいと思っているのと同じで、高校側もまた、実際に学校を見て決めて欲しいと考えています。
ですから、仮に毎年1000人が見学や説明や相談に訪れている学校であれば、それを想定した計画を立てるでしょう。今年は1回の人数を制限せざるを得ないので、今までは午前中のみ開催であったものを午前1回、午後2回にするとか、開催日を増やすとか、さまざまな工夫をして、やって来るであろう1000人の席を用意しようと考えます。
今年はコロナの影響があったから、500人で仕方ないとか、250人でもいいなどと考えるはずがありません。だから、チャンスはやって来ます。

予約開始の日時を調べてあるか

さて。とは言え、できるだけ多くの学校を見てみたい、また、その上で早めに志望校を決めたいというのが皆さんの偽らざる気持ちでしょう。
そのためには、前号でも話しましたが、日程チェックが必要です。それ以上に、予約開始日時のチェックが必要です。これはネットで簡単に調べられることです。
中学校の行事予定、模擬試験の日程などを考慮して、最低でも12月いっぱいまでの行動計画表を作りましょう。年明けにも説明会はありますが、まずは今年いっぱいです。

予約キャンセルの場合は連絡を

せっかく取れた予約をさまざまな事情からキャンセルせざるを得ない場合もあるでしょう。
その場合は、学校にキャンセルの連絡を入れましょう。
キャンセル連絡不要とことわっている場合は別ですが、そうでなければ連絡は入れるものです。中学3年生だったら、この程度のマナーは守ってください。
予約システムの中でキャンセルできるようになっている学校もありますが、それができないときはメールや電話でもいいでしょう。
行けないと分かったら少しでも早く連絡しましょう。そうすれば席が一つ空いて、別の人が参加できるようになるかもしれません。

実力アップと学校選びは並行して

早く学校が決まらないと落ち着いて受験勉強に取り組めないという人がいるようですが、元来この二つは並行して進めるものです。
いったん志望校を決めても、実力が大幅にアップすればもうワンランク上げてみようとなるかもしれませんし、逆に思ったほど伸びなければ、ややランクダウンさせようかとなるかもしれません。
結局、多くの人が願書を出す直前まで悩むのです。
ですから、説明会の予約が取れようが取れまいが、それとは別に実力アップのための勉強を進めなければなりません。
それをやっておかないと、いざ学校を見に行って、「ここに入りたい」と思っても、実力的に無理ということになりかねません。

問題練習など受験勉強を本格化する時期

今年の受験生は、全体として本格的な受験勉強への取り組みが遅れ気味になっています。
もちろん、その最大の原因は、臨時休業長期化による授業の遅れにあります。
しかしながら、入試は確実にやって来ます。しかもその日程は例年通りです。
本番まであと3~4か月。そろそろ、本格的な受験勉強に取り組まなければならない時期です。
本格的とは、具体的に言うと、過去問を含む問題練習を増やすべきだということです。
気候は勉強に最適です。頑張りましょう。

関連記事