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入試情報
2026.10.9

〈2027年度入試〉受験生Q&A 「成績が悪く『自分が行ける高校はないのでは』と不安です」ほか

Q1
行きたい高校があってがんばっていますが、今はまだ内申点が足りません。間に合わなかった場合、志望校はいつまで変えられますか。

 

A
志望校は、出願する前であれば変更できます。ただし、出願期間の開始日や締切日は都県によって異なり、私立高校は学校ごとに日程が違います。
ですから、受験する可能性のある学校については、募集要項を早めに確認しておきましょう。

また、出願そのものは受験生本人が行う場合でも、提出書類の中には中学校に用意してもらう調査書などがあります。そのため、実際にどの高校を受験するつもりなのかは、中学校の先生にも余裕をもって伝える必要があります。
手続きの締切りだけを見て「前日まで変えられる」と考えないほうがよいでしょう。

以上は手続きの話ですが、いちばん気になっているのは、「今の内申点で間に合うのか」ということだと思います。行きたい高校があるのに成績が届かず、「そろそろ志望校を下げたほうがいいのでは」と不安になっているのですね。

でも10月上旬の今、その判断をするのはまだ早いです。第一希望が公立だとすれば、一般的に出願は年が明けてからです。それまでには中間考査や期末考査があり、学校の授業や提出物への取り組みも含め、調査書の評定を上げるチャンスが残っています。

もちろん、学力検査に向けた勉強も必要です。今は「下げるかどうか」を考えるより、「あとどこまで上げられるか」に集中してください。
志望校を変えるという判断は、成績の伸びや模試の結果を見ながら、もう少し先でもできます。
最後まで頑張ったうえで、先生や保護者と相談し、必要ならその時点で見直せば十分です。

 

 

Q2
中1中2と成績が悪く「自分が行ける高校はないのでは」と不安です。自分で調べても高校が見つかりません。これからどうやって高校を探せばいいですか?

 

A
「自分が行ける高校はないのでは」と不安になっているようですが、その心配はあまりしなくて大丈夫です。
近年は全国各地で、特に公立高校を中心に定員割れが目立つようになっています。以前からそうでしたが、少子化の影響もあり、ここ数年はその傾向が強まっています。また、最近は通信制高校も増えています。ですから、「進学できる高校が1校もない」という状況にはならないでしょう。

むしろ大切なのは「行ける高校」ではなく、「自分に合う高校」をどう見つけるかです。

もちろん、自分の希望を100%満たしてくれる学校はなかなかありません。学校はあなたひとりのために作られているわけではないからです。
それでも通学時間、学習内容、部活動、学校の雰囲気、進路、校則など、自分が大切にしたい条件を整理すれば、希望に近い学校は見つけられます。

学校がなかなか見つからない人に多いのは、情報不足というより行動不足です。ホームページや動画を見るだけでは、学校の良さや自分との相性はなかなか分かりません。

10月上旬なら、合同説明会などの進学イベントや各高校の学校説明会もまだ多く行われています。まずは実際に足を運んでください。気になる学校だけでなく、今まで候補に入れていなかった学校も見てみましょう。

「行ける学校を探す」のではなく、「通ってみたい学校を探す」。そのつもりで行動を始めてください。高校選びは、調べるだけでなく、見て、聞いて、感じることで一気に進みます。

 

 

Q3
やる気が出なくて勉強の集中が続きません。教科書を開くだけで、ワークや過去問にまで手がまわりません。これではいけないとわかってて、頑張らないと、と思っても、毎日勉強がしんどいです。

 

A
今のあなたのような状態を「空回り」と言うのだと思います。勉強しなければいけないことは分かっている。実際に机にも向かっている。でも、なかなか前に進んでいる感じがしない。だから勉強がしんどくなるのですね。

でも、こういう状態はあなただけではありません。受験が近づくと、多くの人が一度は経験します。
まず、「自分はやる気がない」と決めつけないでください。やらなければと思っている時点で、気持ちはちゃんと前を向いています。

また、「集中」はもともと長く続くものではありません。何時間も続けようとするから苦しくなります。
例えば25分勉強したら5分休む、40分勉強したら10分休むなど、短時間の集中と休息を繰り返してください。大切なのは、長く集中するのではなく、集中する時間を何度も作ることです。

教科書を読むだけで終わってしまうなら、過去問やワークを先に開いてみるのもひとつの方法です。その際、教科書を必ずそばに置いてください。問題を解いて分からないことが出たら、すぐ教科書で調べるのです。そうすれば、教科書を読む勉強と問題を解く勉強を同時に進められます。

本当にしんどい日は、少し長めに休んだり、好きなことをして気分転換する日があってもいいでしょう。休むことや遊ぶことは、受験勉強の敵ではありません。休んだ後にまた机に戻れればいいのです。

毎日完璧に頑張ろうとせず、「今日はここまで進めた」を積み重ねてください。空回りしていた力が、少しずつ前に進む力に変わっていきます。

 

 

Q4
国語(文章読解)の勉強方法がわかりません。定期テストは授業で習ったことを復習すればいいですが、受験勉強はどうすればいいですか。今は問題集をわからないなりに解いています。

 

A
国語の文章読解は、定期テストと受験勉強でかなり性格が違います。
定期テストなら、授業で扱った文章について、先生の説明やノートを復習すれば点数につながります。しかし入試では、ほとんどの場合、初見の文章(しょけん=初めて読む文章)です。
ですから、「知っている文章について覚える勉強」ではなく、「初めて読む文章をどう読み解くか」を練習しなければなりません。

その意味では、今、問題集を分からないなりに解いているのは間違っていません。むしろ、その勉強を続けてください。ただし、答え合わせをするだけで終わらせてはいけません。

大切なのは、「なぜその答えになるのか」を必ず確認することです。
選択問題なら、正解の根拠が本文のどこにあるのか、他の選択肢はどこが違うのかを見ます。記述問題なら、模範解答と自分の答えを比べ、どの言葉や内容が足りなかったのかを確認してください。

文章読解は、何となく感覚で解くものではありません。答えの多くは本文の中に根拠があります。その根拠を探す習慣をつけることが、読解力を伸ばす近道です。

また、知らない言葉が多いと文章そのものが理解できません。語句や漢字、慣用表現、文法などの知識も少しずつ増やしてください。

1日に何題も解く必要はありません。それよりも一題を丁寧に解き、解説まで読み込むほうが効果的です。初見の文章に慣れ、「本文のどこに答えの根拠があるか」を探す練習を重ねてください。国語も、正しい方法で続ければ必ず伸びる教科です。

 

 

Q5
夏休みに数学をがんばって、だんだん好きになってきました。模試の成績もあがってきましたが、応用問題が解けません。応用のコツを教えてください。

 

A
頑張っているうちに数学が好きになってきたというのは、すばらしいことです。まずは拍手です。

基礎・基本の問題は解けるのに、応用問題になると手が止まってしまう。これは珍しいことではありません。
応用問題では、ひとつの公式や解き方をそのまま使うのではなく、いくつかの知識や技能を組み合わせて答えを出す必要があるからです。

つまり必要なのは、「どの知識とどの知識を組み合わせるか」を判断する力や、「問題をいくつかの部分に分けて考える力」です。
これらは、たくさんの応用問題に触れることで少しずつ身についていきます。

そのため、公式を丸暗記するだけでは足りません。「なぜこの公式が成り立つのか」「どんな場面で使えるのか」まで理解しておくことが大切です。理解が深ければ、初めて見る問題でも使える可能性が高まります。

また、今後過去問をどんどん解いていくことになると思いますが、その際、自力で最後まで解くことにこだわり過ぎなくて大丈夫です。3~4分考えても方針が見えなければ、解説を見てください。
大切なのは、その問題で「どの知識を使ったのか」「なぜその順番で考えたのか」を理解することです。

そして、解説を読んだ後でもう一度自分で解いてみましょう。同じような問題に何度も出会ううちに、「これはあの考え方が使えそうだ」と気づけるようになります。
応用力とは、そうした経験の積み重ねです。数学を好きになってきた今こそ、さらに一段上を目指すチャンスです。

 

(回答者  教育ジャーナリスト 梅野弘之)

 

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