令和8年度の都内私立高入試の特徴を挙げると次のようになります。
①推薦入試、一般入試とも応募増になった学校が多くありました。
②中でも推薦入試の応募増が目立ちました。
③一方難関の大学附属校では推薦、一般入試ともに応募減の学校が多く、全体の傾向とは逆の動きになりました。
①と②の推薦、一般入試の応募増は、私立高校に対する授業料支援制度の拡充の影響と考えられます。

しかし、そんな中でも毎年不合格者が大量に排出される難関大学附属校では応募減が目立ちました。慶應義塾女子は一般入試は前年度並みの応募者を確保したものの、推薦入試は3割減、早稲田実業は推薦は前年度並みでしたが一般は2割減、明治大学付属中野も推薦は1割減、明治大学付属明治と明治大学付属八王子は推薦、一般ともに減りました。ただ日本学園は男子校から共学化し校名を明治大学付属世田谷に変更。推薦に256人、一般に869人の応募者を集め難関校に仲間入りしています。中大系では中央大学と中央大学杉並が推薦、一般とも減少、法政大学も同様です。推薦、一般ともに増えたのは早稲田高等学院、青山学院、中央大学附属だけでした。
私立志向が高まっても難関校に挑戦するより、確実な学校に早く合格したいという受験生の志向が現れたようです。
ではどのような学校が応募者を増やしているのでしょうか。
その多くは公立高の併願校としてよく利用される学校です。大学附属校では日本大学第三や日本大学鶴ヶ丘、日本大学豊山女子などの日大系、明治学院東村山、東洋大京北、文教大学付属、目白研心、立正大学付属立正など、進学校では、朋優学院、安田学園、駒込、大成、昭和第一学園、成立学園、目黒学院、豊南、東京立正などが挙げられます。
これらは一般入試に併願優遇制度を設けている学校です。公立を第一志望として私立併願校を受験するパターンから、併願する私立の推薦に平行移動しているのです。これが今春の私立志向の大きな特徴といえます。
近年、大学附属校化、系属校化する学校が増えています。
今年度は、先に触れた日本学園のほか、順天(北里大学附属順天)、宝仙学園理数インター(順天堂大学系属理数インター)が大学の傘下に入りました。来年度は東京家政学院が法政大学の系列校になり校名を「法政大学千代田三番町」に変更することになっています。このような学校は今後もでてくると思われるので、常に最新の情報をキャッチしておく必要があります。
昨年度28万ユーザーが利用した検索サイト「併願ドットコム」のデータから、都内私立高校のエリア別検索ランキングを見てみましょう。結果として、次のような学校が上位となっています。
【23区エリア】
目黒学院・駒澤大学・駒場学園・自由ヶ丘学園・専修大学附属・実践学園・豊島学院・日本大学櫻丘・目黒日本大学・東洋
【多摩エリア】
昭和第一学園・明星・八王子実践・桜美林・錦城・法政大学・拓殖大学第一・大成・八王子学園八王子・帝京八王子
豊富なコースや特色あるコースを持っている学校、大学附属の学校、高校募集だけの学校などを中心に受験生が興味を示していたことがうかがえます。
これからの時期は、可能な限り多くの学校に足を運び、直接見聞きをして、自分にあった志望校選びをしていきましょう。
監修:株式会社 リヴィジョン
■私立高校の動きについては過去の概況も確認しておきましょう。
・「東京都 私立高校令和7年度」:よみうり進学メディア
〈2026年度入試〉東京都 私立高校「令和7年度 私立高入試の概況」
・「東京都 私立高校令和6年度」:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉東京都 私立高校「令和6年度 私立高入試の概況」
・「東京都 私立高校令和5年度」:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉東京都 私立高校「令和5年度 私立高入試の概況」
・「東京都 私立高校 令和4年度」:よみうり進学メディア
〈2023年度入試〉東京都 私立高校 「2022年度(令和4年度) 東京都内私立高入試の概況」
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