「将来の自分にとって価値ある志望校選択を!」
各中学校においては三者面談等が行われ、いよいよ最終的に志望校を決定する時期となりました。今年は多くの合同相談会や入試イベントの中止が相次ぎ、受験生の皆さんは不安な中で情報収集をされたことと思います。
その中で、各私立高校でもオンラインやSNSなど様々なツールを使い学校情報の発信をされてきました。実は、これらイベント告知の仕方一つにも、その学校の姿勢や考え方が現れていますので、受験生の皆さんにとっては、個別相談会や説明会などに実際に行けなくても大事な情報としてご覧いただき、志望校選択の一助にしてもらいたいと思います。
その上で、今春の入試結果や首都圏10万ユーザーが利用している検索サイト、「併願.com」のデータから特徴的な動きを見てみたいと思います。
初めに今年度より男子校から共学化した横浜(横浜市金沢区)。来年は難化する事が予想されていますが、検索数は更に増加しており、期待の高さがうかがえます。また、英理女子学院(横浜市港北区)は昨年、校名変更と共に【iグローバル部】を新設しました。昨年同時期と比較すると検索数は倍増しており、新設コースの浸透が進んでいると言えます。
次に大学付属の高校についてもみていきたいと思います。
法政大学第二(川崎市中原区)、麻布大学附属(相模原市)や日本大学(横浜市港北区)などが検索数を増やしており、大学付属を希望する傾向は続いていると言えます。もちろん、例年多くの方が応募している学校である、桐蔭学園(横浜市青葉区)や向上(伊勢原市)、相洋(小田原市)、柏木学園(大和市)なども、安定的に多くの方が検索している様子が伺えます。
いずれにしても、このような受験生の動向を参考にすることも志望校選択には有効です。
ただし、これから受験生の皆さんが進む高校では「探究」という言葉に代表されるように思考力や判断力、表現力といった力が求められます。つまり一つの正解を学ぶだけではなく、自ら考え、答えを導き出す力が更に求められます。その意味からも卒業後の進路を踏まえ、自分にとって価値ある志望校を選択することが益々重要になってきています。