体調を整えて受験本番に臨もう
確実な一歩は、計画をたてて、実行すること
県教育局は、令和3年3月中学卒業予定者の進路希望状況(10月1日現在)を発表した。
高校等への進学希望者は、99・1%と過去最高だった前年より0・1%下がり、県内国公立希望者は1・7%減少・県内私立は、1・0%増加した。
中学校卒業予定者の減少から、公立高校で大きく募集人員を減らしたことや、国や県の私立高校在籍者に対する公的な学費助成金の充実などが影響しているようだ。
コロナ禍ではあるが、今から、日々の計画を立てて、本気で勉強していくことが、受験に勝つための大きなポイントだ。
卒業予定者の10月1日付け進路希望調査発表
10月29日、県教育局は、令和3年3月中学校卒業予定者の10月1日付けで実施した進路希望調査結果を発表した。
来春の中学校の卒業予定者は、6万1740人で、前年より1,353人減少(進路希望調査実数より)する。そのうち志望校未定者を含め99・1%が高等学校等への進学を希望している。
また、希望校未定者を除く全日制課程への進学希望者は、卒業予定者の96・9%で、公立が69・6%、県内国・私69・4%、県外は、6・1%などとなっていた。
公立・全日制の募集人員に対する希望倍率は、前年1・21倍から下がり1・19倍だった9倍だった。普通科は、1・29倍で前年より0・29倍低下した。
募集人員は、840人減少したが、倍率的には、やや低下するものと考えられる。同調査は、県内の国・公立・私立中学校の3年生全員を対象に行われた。行きたい学校を1人1校答えている。
各校の倍率が気になり、思いもかけない高倍率に動揺する人も多いようだ。しかし、この調査は時期も早いため、具体的な志望高校が確定していない人も多い。
学校ごとの希望状況は、事前の人気度や、全体傾向をチェックする程度にとどめておいたほうが良いようだ。
進路希望調査は、例年、10月1日と12月12日付けで、通学する中学校で実施される。まもなく第2回目の進路希望調査が実施されるが、この結果は、1月中旬に発表になると見られる。
志望校も固まってくる時期の実施のため、例年、受験生の動向を見る重要資料となる。
公立の志望校の確定は、冬休み後でも可能に
公立入試の入試日程が2月中旬から下旬になり、受験のタイムスケジュールも以前から変化を見せている。
2月15日から出願が始まるため、冬休み中の学習の成果や、通知書の内容を確認してから受験校の最終決定をしても遅くはないということだ。
1月に、調査書内容が「通知書」として渡される
12月中旬には、県内公立中学校では、皆さんの各教科の評定が確定する。確定した段階から受験生からの希望があれば、口頭等で伝えても良いとされている。
また、調査書の内容を生徒・保護者に開示する「通知書」を12月の最終授業日から2月1日の間に発行することが決まっている。
受験する高等学校へ提出される調査書の内容は「通知書」で確認できるようになっているのだ。
確認しておきたいことは、評定の数値や特別活動の記録だけではない。
校外の活動でも、選抜での内申の加点される可能性がある。
各種検定や舞踊、書道、華道、茶道、囲碁、将棋など師範や段級位の特技は、あらかじめ担任の先生に報告しておきたい。
教科書は、最高の参考書
例年、公立の入試問題の出題範囲は「中学校の3年間で学習した内容」とされている。また、各学年の内容がまんべんなく出題されることも特徴だ。ただし、今年度は中学3年次の内容のうち出題されない範囲があることも要チェックだ。私立入試でも県の出題範囲に準拠とする学校は多い。
従って、今年は特に、教科書中心に中学1・2年生の内容から見直しておきたい。また、公立・私立ともに過去の入試問題を繰り返し解いてみることが重要となる。同じ問題は出題されないが、入試の傾向や難易度に変化はないはずだ。
コロナ禍の中での受験は、健康管理から
冬の兆しが強くなってきたが入試当日だけでなく、今日から受験までの日々の、皆さん自身の健康管理も重要な入試の対策といえる。
無駄を省いて睡眠時間を確保すること。外から帰ったら手を洗い、うがいを忘れないこと。外出時では、マスクを忘れず、3密を避けること。注意することはたくさんある。
これらも含めて受験ということだ。
風邪の症状や腹痛、発熱などがあったら、早めにお医者さんに行っておこう。