よみうり進学メディア

埼玉 入試情報
2021.4.26

埼玉県 「2021年(令和3年度)公立高入試実施状況、平均点、平均倍率などを発表」

埼玉県教育委員会は2021年4月22日、令和3年度埼玉県公立高等学校入学者選抜の実施状況等を公表しました。
受検状況については、全日制が募集人員3万6,280人(普通科、専門学科、総合学科合計)に対して3万9,157人が受検、うち3万4,681人が合格し、倍率は1.13倍となりました。
学科別では普通科は1.15倍。理数1.82倍、外国語1.23倍、美術1.23倍などの倍率が高くなっていました。

欠員補充を実施した学校は59校で計1,458人を募集しました。
内訳を見ると普通科28校、専門学科32校、総合学科5校。2020年度の欠員補充実施校が39校780人だったのに対し、実施校20校増、募集人員も678人増加しています。
また受検した228人全員が合格ししました。欠員補充実施後、募集人員に満たない学校は57校となりました。

不登校の生徒等を対象とした特別な選抜も実施され、405人受検したうち339人が合格しました。
定時制は募集人員2,136人に対して1,075人が受検。合格者は1,053人で、競争率は1.02倍となりました。

また、学力検査の平均点については下記のように公表されました。

■学力検査問題の受検者平均点(各教科100点満点)

国語68.7点(前年比11.5点増
社会62.6点(同7.2点増)
数学62.2点(同5.7点減)
理科56.2点(同5.1点増)
英語51.4点(同0.8点減)。

■難易度の高い応用的な内容を含む学校選択問題の受検者平均点は、

数学56.0点(同0.8点増)
英語61.6点(同2.7点増)

令和3年度は、前年に比べてかなりの高平均点となり、国語、社会、数学の3教科が60点台となりました。これは史上初だったそうです。
数学と英語の2教科は平均点が下がったものの、全体としては、点数の取りやすい入試だったと言えそうです。

とはいえ、入試の難易度が下がったという訳ではありません。
次年度は、教科ごとの平均点の差異の調整や、今年度点数が高かった国語などは調整が入る可能性があります。入試への準備を怠らず、情報収集をしていきましょう。

関連記事:内申点が良くない場合…公立入試、学力検査で大逆転は可能なのか

■埼玉県教育委員会
令和3年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況【確定版】(PDF:232KB)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/175925/r3nyushizissizyoukyou.pdf

関連記事