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2021.6.16
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〈2022年度入試〉「ICTを知ろう」 いま教育の現場が変わる【後編】

「ICTを知ろう」後編では、2021年度に実施された調査の結果をみていきましょう。
※前編はこちら

リクルート進学総研は、全国の全日制高校1156校を対象に「高校教育改革に関する実態調査2021」を実施、結果を発表しています。
この調査は、同総研と「キャリアガイダンス」編集部とが隔年で実施しているもので、今回で21回目。
高校の教育改革に関する現状を明らかにするため、新学習指導要領、入学者選抜、ICT活用、キャリア教育、進路指導、学校改革などの取り組みに関して実態を調査しているものです。

■高校教育改革、「ICTの活用」は計画以上に進展

今回の調査では「ICT活用」について、96.7%の高校が授業・ホームルーム・探究などの教育活動にICTを活用したと回答しました。
「学校全体で活用している」と解答した高校は、51.2%で半数以上となっています。
設置者別に見ると、学校全体での活用推進は私立高校で61.1%、国公立高校で47.8%。
私立の方が先行している状況が明らかとなっています。

【2020年コロナ禍で推進された学校運営の取り組み】
■計画以上に進んだ取り組み:「ICTの活用」44.6%
■新学習指導要領に向けて特に重視していること:「ICTの活用」67.8%でトップ
■「ICT活用」で狙いたい効果や変化:「生徒の興味を喚起し、学習へのモチベーションを上げる」が64.2%でトップ。
学校運営を全体でみた項目においても、計画以上に進んだ取り組みとして「ICTの活用」が44.6%と圧倒的に高くなりました。新型コロナの影響で、高校では急速にICT活用が進んでいること、重要視されていることが分かります。
■ICTの活用状況・活用意向・活用推進のための取り組みに関する調査:
96.7%の高校が授業・ホームルーム・探究などの教育活動にICTを活用

一方「計画通りにいかなかった」項目を見ると
・「特別活動の取組(※1)」82.0%、「進路指導・キャリア教育の取組」69.0%
対面前提で実施してきた取り組みへの影響が大きかった、とあります。
(※1)特別活動とは「ホームルーム活動」や「生徒会活動」、入学式・文化祭・修学旅行等の「学校行事」のこと。
そのため、対面前提だった活動において特に「ICT活用」が促進されていると読み取れます。

具体的には、「オンラインによる双方向型授業・学習支援」が55.9%とあり、オンライン授業への活用意向が過半数。

また、さらなる推進のための取り組みとして「教師の研修の強化」が63.3%と、突出して高くなっています。新型コロナウイルス感染症の影響によって、リモート授業をはじめ、急速にICT活用を進める必要があった、結果教育の現場で変革が進んだということです。

 

双方向型授業などは国や地方自治体などからの助成金もあり、できる限り地域格差を生まぬよう対応することが文部科学省などから奨励されています。

コロナ感染症予防と学習時間の確保に向けて、急速に進むICT化を学校と教える側も実感しており、現在は過渡期であるといえます。

受験校を選択する際に、高校でのICT活用の進行具合も念頭に入れておく必要があります。

 

■詳しくは
高校教育改革に関する調査|レポート・調査|リクルート進学総研 (shingakunet.com)

■リクルート進学総研 調査概要資料(6月7日)
調査目的:全日制高校で行われている教育改革(新しい学習指導要領、入学者選抜、ICT活用、キャリア教育、進路指導、学校改革に関する取り組みなど)の実態を明らかにする
調査時期:2021年2月1日(月)~3月5日(金)
調査方法:郵送調査+インターネット調査
調査対象:全国の全日制高等学校4738校を対象に、集計対象数は1156件(回収率24.4%)
注)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響により当初予定2020年を2021年に変更し実施した。前回調査実施は2018年。

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