よみうり進学メディア

東京 入試情報
2021.7.14

〈2022年度入試〉 東京都「受験生チャレンジ支援貸付」 -令和4年度

東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」では、
中学3年・高校3年、又はこれに準じる生徒を養育する一定所得以下の世帯を対象に、
学習塾代や受験料の貸付を無利子で行なっています(要件・審査有)。
高校や大学等に入学した場合は、返済が免除されます。

※表は一部です

「受験生チャレンジ支援貸付」は、
一定所得以下の世帯が対象の、東京都独自の制度です。
コロナ禍で収入が下がった世帯の特例もあります。
意外と知られていないのですが、東京都の方はぜひご一読をお勧めします。
以下、中学3年生部分を抜粋します

■制度を利用できる学年:中学3年生
■貸付金は2種類
無利子で貸付けを受けられる資金は、高校受験対策の学習塾等の費用と、高校の受験料です。

<学習塾等受講料>
入試に備えるために必要な学習塾、各種受験対策講座、通信講座の受講費用を上限20万円まで借りられます(家庭教師は対象外)。
通信講座は添削を伴うものに限られます。貸付け対象となる学習塾等や進路希望の学校にも要件があります。
<受験料>
中学3年生
・高等学校(特別支援学校高等部・高等専門学校を含む)の受験料
・上限2万7400円(4回分まで。1回の上限は2万3000円)まで貸付け
※この貸付は、中学3年時と高校3年時にそれぞれ利用することは可能ですが、
高校3年時と翌年の浪人時など、1人の子供に対して複数年度での利用はできません。

■申込める対象者:下記の要件を確認してください。
・世帯の生計中心者(収入が高い方、20歳以上)である
・収入・所得が一定以下(世帯合計)である
・世帯員の預貯金等資産保有額が600万円以下である
・世帯員が土地・建物を所有していない(自宅や所得を得ていない不動産は除く)
・生計中心者や要支援者は都内に1年以上在住(住民登録)し、住民票地に居住している(要支援者に一部例外あり)
・生活保護受給世帯でない
※貸付けには審査があり、他の条件もあります。詳細をご確認ください

■貸付けを受けられる条件:下記の条件をすべて満たし、さらに、審査を通る必要があります。
□下記を満たす子どもを養育している
・都内に1年以上在住(住民登録)し、住民票地に居住
・借入申込者と同居の同一世帯
・中学3年
□連帯保証人を確保できること
□連帯保証人を立てるのが困難な場合、要支援者を連帯借受人として設定する方法も(条件あり)
※この貸付けを利用する最大のネックは、一定以上の収入のある連帯保証人(同一世帯不可)が必要な点といえそうです。
連帯保証人を立てるのが困難な場合の方法もありますので、詳細は相談してください。

■【注意】不合格で返済が必要なとき
制度を利用したにもかかわらず、残念なことに不合格だった場合は、最長5年間で返済します。
貸付けを受けた年度末の翌日から6カ月は据え置きとなり、その後、返済が始まります。
※期限内に返し終わらなかった場合は、年3%の延滞利子が発生します。
■新型コロナウイルスの影響による特例対応
収入要件は、原則として前年の収入(令和3年度の課税証明書)で判断しますが、新型コロナウイルスの影響等により今年の収入が前年より減少している場合、今年の収入で判断してもらえます。相談窓口で相談してみてください。

■詳細
〇申込や相談は住んでいる区市町村の窓口や社会福祉協議会等へ
東京都のパンフレット(令和3年度)
東京都教育委員会「受験生チャレンジ支援貸付事業」福祉保健局生活福祉部地域福祉課

関連記事