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2021.8.3
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〈2022年度入試〉「偏差値ってなに?」志望校選びに生かす偏差値 その2

「偏差値ってなに?」その1では、
偏差値の計算式と偏差値が示すことを考えました。
今回は「偏差値」を利用した学習目標の設定と、志望校選びについて
説明します。(よみうり進学メディア編集部)

◆偏差値は「50」を中心とした偏り(かたより)の数値です

偏差値は、あるテストを受けた集団の真ん中を「50」と定め、
それより上位を51、52、53…と表わしていくものです。
一般的に偏差値は75~25の間に大部分が含まれます。

偏差値が60であれば成績は上位約15%の位置で、100人中15位ぐらいの順位になります。
偏差値が55であれば、上位から約30%の位置で、100人中30位ぐらいです。

◆母集団によって違う偏差値

ところで偏差値はテストによって結果が異なることがあります。
「Bテストでは偏差値60だったのに、Cテストでは45だった」ということもあるかもしれません。
これはテストを受ける母集団に大きく偏差値が左右されるためです。
例えば県内の中学3年生全員が参加するテストでは、
数万人規模の受験者全体の中での偏差値が示されます。
一方、学習塾の中などで行われるテストでは、
比較的学力が高い母集団の中での位置が示されるため、偏差値が低くでることもあります。

◆「偏差値」を学習の指針にしてみると

次に、模試などで示される「合格の可能性(合格判定)」について見てみましょう。
D高校の、合格可能性80%のラインが偏差値60、50%ラインが偏差値57だったとします。
この高校を偏差値60の生徒100人が受験すると、約80名が合格する、というのが80%ラインです。
さらに偏差値57の生徒が受験した場合のラインは50%、半分半分ということになります。
数値が下がるほど合格率が下がってしまうということになります。

100点満点のテストの場合を例にすると、「100」を「偏差値75~25」の約50段階で示すので、
単純にいうと偏差値1あたりで得点2点の違いとなります。
Aさんの偏差値が57だったとしましょう。E高校を受験するためあと「偏差値を3」上げたいとします。
その場合には5教科総合500点満点として、偏差値3×得点2×5教科=30点
総合得点で30点多く点をとれるように努力すれば合格の可能性がぐんと高くなります。

各教科をまんべんなく勉強していくことも必要ですし、
「国語の漢字をおさらいして、ここで4点伸ばす」と教科ごとに検討したり、
「いま得点が取れていない英語長文問題を強化する」
「苦手な教科をもう一度復習して点を伸ばす」など、生徒の個性に合わせて作戦を練ることもできます。

◆志望校選びのために

偏差値は、一般的に±3の揺れ幅があると言われています。
例えば偏差値60の生徒が10回受験すると、
そのうち7回くらいは偏差値57~63に相当する得点がとれるということです。そこから
・偏差値57~63を実力相応校として設定。
・自分の偏差値から「ー3」より下位が安全校、自分の偏差値から「+3」より上位校が目標校、
として設定し、併願校の検討をしたり受験勉強の目標設定もできます。

偏差値だけで志望校は選べませんが、ひとつの指標とすることができます。
なにより併願校を選択する際に活用できるので、受験校選びがより具体的になってきます。
学校説明会が多数開催される夏休み、偏差値は強い味方になってくれますね。

◆「偏差値ってなに?」偏差値を理解して受験校選びを開始! その1

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