基礎中心の前半の問題で確実に得点する
大問1は基本的な計算問題です。毎年決まったパターンの問題が出されており、正答率も概ね90%を超えています。
大問2も、因数分解や二次方程式の解を求める問題など標準的な問題です。円周角の定理などを用いる問題の出来がやや芳しくありませんでした。
大問1が15点、大問2が24点で合計39点の配点があります。全体のほぼ40%を占めますから、数学が苦手という人は、ここまでで着実に点数を積み重ねておきたいところです。高得点を狙う人は、後半の問題に余裕を持って取り組めるよう、短時間で解けることを目指しましょう。
高得点を取れるかどうかは大問3から大問6までの出来がカギとなります。
3年度の出題内容は次のとおりです。
大問3 平面図形など
大問4 関数
大問5 確率
大問6 空間図形
それぞれ2〜7問の小問で構成されていますが、そのうち一問は、正答率が10%を下回る難しい設問となっています。
三角形の相似に関わる問題は毎年のように出題されていましたが、3年度は合同の証明が出題されました。
関数にかかわる大問4のうち(ウ)は、点の座標を求める問題でしたが正答率は5・6%でした。また、空間図形にかかわる大問6のうち(ウ)は、展開図を書くなどして線の長さを求める問題でしたが正答率は3・4%でした。
大問3以降は小問15題中8題が正答率50%を下回っており、ここで点差がついたと考えられます。数多くの問題を解くのはもちろんですが、いろいろなパターンの問題に取り組んでおく必要がありそうです。
3年生後半に習う内容は問題練習が不足しがちなので意識して増やすようにしましょう。