高校入試の面接は、入試のなかで一番緊張する時間かもしれません。
でも、必要以上に身構える必要はありません。
直前対策に「面接のポイント」をまとめました。
※コロナ感染予防のため一部の私立高が面接中止を発表しています。
高校HPなどで必ず確認してください。
A
まず先生方が面接で見るのは、「礼儀正しさや、あいさつ、身だしなみがしっかりしているか」です。高校に入学してから落ち着いた学校生活を送れるかな?と受験生の態度を見ています。
そういう意味で、入試の際は校内に一歩入ったときから先生方は皆さんの振る舞いに注目しています。試験中や、試験待ちの時間も気が抜けませんね。
緊張していても大丈夫ですが、できそうだったら「おはようございます」「ありがとうございます」など、あいさつも忘れないようにしましょう。
A
面接の先生方はあらかじめ必ず聞く質問を決めてあります。
第一は「志望動機」、なぜこの学校を受けたのかということです。これは必須です。
次に「中学時代に頑張ったこと」、「高校に入ってやりたいこと(勉強とそれ以外)」。
以上3つについては答えを用意しておきましょう。実際に声に出して話してみましょう。練習もしておきましょう。大人の人に聞いてみてもらうのもいいですね。
他に多い質問は「将来の夢」「好きな教科とその理由」などです。
質問はそれぞれの面接の先生が決めてもいいので、上記以外のことや、あなたの返答を聞いてさらに質問されるかもしれません。準備していないからとあせらないで、逆にそれはチャンスです。「自分で考え、自分の言葉で」答えましょう。
面接の先生は、答えの内容よりも態度に大きな関心を寄せています。答えを真剣に考える、質問に誠実に向き合う、あなたの姿を見ています。
あがってしまい考えてきたことがうまく言えなくなる受験生もいますが、それがすぐ減点になることはありません。面接官が見ているのは「自分で考えているか」、「誠実か」、「礼儀正しく受け答えが出来るか」です。あなた自身を見ています。
A
志望理由は必ずと言っていいほど聞かれます。しっかり考えておくことが必要です。しかしながら、そのことを暗記して来て、当日緊張で上手く話せないという人がけっこういます。
面接は暗記を見るものではなく、礼儀正しく受け答えが出来るかの方が大切です。立派な志望理由を話すことよりも、本当の志望理由をしっかり答えましょう。自分の言葉で語れるようにしておいてください。
A
しっかりと頭の中で自分の考えをまとめても、それをうまく話せるかどうかは別の問題です。先生に面接対策をお願いするか、また保護者の方、友達を面接官に見立てて面接の練習をしてみてください。練習することで面接も必ず上手くなります。考えを自分の言葉でアウトプットすることで、考えがより整理され、伝えやすい言葉になっていきます。練習を繰り返すことでスムーズに考えを話すことができるようになるものです。
練習したけど緊張で上手く話せないかも…と不安な人も多いでしょう。特に真面目な人ほど、練習の成果を発揮しようと、あせってしまいがちな傾向があります。
でも緊張するのは当たりまえです。たとえ言いよどんでしまっても、それがマイナスには全くなりませんので安心してください。落ち着いて、誠実に、質問に答えれば大丈夫です。
質問の答えをまとめます。注意するポイントは「態度(礼儀正しさ、真剣さ、誠実さ)はどうか」「自分の言葉で自分の考えを伝えられているか」です。ここが大丈夫か、大人の方に見てもらいましょう。緊張していても、言葉が詰まっても大丈夫です、落ち着いて臨んでください。
神奈川県公立高校の入試では、学力検査とは別の日に面接が行われます。
面接は、面接官複数×受験生1人の形式で、1人10分程度行われます。
志願時には願書のほかに、受検生自身が記入した「面接シート」の提出が必要になります。面接シートに書かれたことをもとに質問されるので、面接シートの項目がよく聞かれます。
神奈川公立の面接も同様に、
「態度(礼儀正しさ、真剣さ、誠実さ)はどうか」「自分の言葉で自分の考えを伝えられているか」がポイントになります。しっかり準備し自信を持って臨んでください。
■神奈川県公立の面接情報はこちら:〈2022年度入試〉 神奈川公立入試面接の心得
※面接は一対一なのか、グループ面接なのかなど、受験校の面接の形式が大切ですが、今年はコロナ感染症予防のため、集団討論の実施は見送りとなっている場合がほとんどです。先輩に聞かず、事前に学校HPなどで調べておきましょう。
集団面接の場合、他の受験生が答えている時はそれを聞くようにしましょう。何人かいる面接官のうちの一人は、答えていない時の様子を観察しています。
面接では、みなさん志望理由などを覚えて試験に臨むことでしょう。しかし面接では丸暗記を見るのではなく、自分の言葉で質問に返答ができているか、また一生懸命さを見ています。緊張で言葉を言い間違えたとかは、まったく問題ありません。自己アピールの場でもありますので、あまり固くならず普段の姿で臨んでください。あなたの一番良いところを見せて欲しいと願っています。また、皆さんに注目しているのは試験や面接の時間だけではありませんよ。登下校や、休憩時間にも気を配り、全ての過程を入試だと意識し緊張感をもって臨んでください。
■全文はこちら:〈2022年度入試〉埼玉県 浦和学院高校 先生からの入試直前アドバイス「積み上げた学びはどこかでつながってくる」
①面接試験の対策について、よくある質問や、評価されるポイント、気をつけなければいけないことなど教えてください。
私は元高校教員でしたから、実際の入試で面接官を経験しています。それを元に話します。
質問内容はそれぞれの面接官が決めていいのですが、あらかじめ必ず聞く質問を決めてあります。その第一は「志望動機」、つまり、なぜこの学校を受けたのかということです。これを聞かれない面接はないと考えてください。次に「中学時代に頑張ったこと」、「高校に入ってやりたいこと」。以上3問については答えを用意して臨んでください。学校や塾の先生にお願いして、少なくともここまでの練習はしておいたほうがいいでしょう。
あがってしまい考えてきたことがうまく言えなくなる子もいますが、そのことで減点するようなことはしません。事前に志望理由書などを提出してもらっているので、それを見て助け舟を出します。
基本受験生が答えに困るような質問はしないことになっていますが、困ったときは「分かりません」、「深く考えたことはありません」と正直に答えてくれればそれでいいです。ただし、最初にあげた3つの質問に関しては「分かりません」や「考えたことはありません」という答えは許されません。
面接官は、答えの内容よりも態度に大きな関心を寄せています。もし面接で「×」が付くとしたら、誠実さや真剣みが感じられないときです。
■全文は:Q&A 面接試験対策で、よくある質問、評価されるポイント、注意することなど教えて下さい。
②面接で「どうしてこの学校を志望したのですか」と聞かれると思いますが、どう答えれば良いのか分かりません(近いのが理由なので)。上手く面接官に伝えるにはどう言ったら良いでしょう?
私は高校教員として実際に面接官をやったことがありますが、「家から近い」という理由を挙げる人はいますよ。決してめずらしくないです。また、それが悪い答えだとは思いません。大人だって勤め先を選ぶ時、通勤時間を考えますからね。先生方だって、できることなら家から近い学校に配属になればいいと思っているはずです。
大事なのは、家から近いというだけにとどまらず、さらにもう一つ先の理由が言えるかどうかです。たとえば、「両親とも働いているので、早く帰って幼い弟や妹の面倒をみなければならない。だからできるだけ近い学校にした」という人もいましたよ。これをけしからんと言う人はいないですよね。また、部活で疲れたり、やや帰りが遅くなっても、近い分だけ家での勉強時間が確保できるからと言った人もいました。これも、もっともな理由です。
あなたは高校に入って何をやりたいのかが自分の中ではっきりしていないように思われます。これは面接で聞かれようが聞かれまいが、必ず考えてほしいことです。
家から学校までが近いことにより時間が生み出されます。体力的にも余裕が生まれます。あなたは、その時間や体力で何をしたいのですか、どんな高校生活を過ごそうとしているのですか。面接官が聞きたいのはそこです。
ですから、実際の面接の場面においては、「何々したいので、そのために家から近いこの学校を選びました」という形で答えてください。回答としてはこれでほぼ完全です。
■全文は:受験生の疑問にズバリ解答Q&A 面接で志望理由を聞かれると思いますが、どう答えれば良いのか分かりません…。